
住宅街を流れる川に、食用としても知られる外来種の植物クレソンが大繁殖しています。水の流れを遮り、周辺の住民の生活にも影響が広がっています。
“食べ残し”流れ込み育つ?
愛媛県松山市内を流れる吉藤川。水面をまるで「緑のじゅうたん」のように覆っているのは、サラダやステーキの付け合わせなどで知られるクレソンです。
1メートルほどにまで成長したクレソンが大繁殖している光景に、近隣住民は不安の声を漏らします。
「たくさん雨が降って、水が増えるとかさが上がるでしょ。それで越水というのか、あふれてくるんじゃないかと心配はしています」
外来植物で「オランダガラシ」が正式名称のクレソン。強い繁殖力を持つことから、人の生活に悪影響を及ぼす恐れがある種として「生態系被害防止外来種」に指定されています。
東京農工大学 藤井義晴名誉教授
「栄養成長といって、茎が少しでも残っていると、そこから根が出てきて、それでまた個体に成長していく。それでもし駆除する時は(根っこから)完全に取らないと、上からちぎったり引っこ抜いたりしただけでは、かえって広げているということにもなってしまう」
外来種のクレソンがなぜ日本の川で異常繁殖しているのでしょうか?
「茎が少しでも捨てられたりとか、その生活のごみとか。それがどんどん広がっていって増えているんじゃないか。おそらく川で生活用水とかが流れ込んできて、それで大繁殖して大きくなった」
野生を食べる際には要注意
私たちが食べ残したクレソンの根っこなどが川に流れつき、生活用水の中に含まれるリンや窒素などを養分として成長した可能性があるといいます。
水面を覆うほど大繁殖しているため、環境に悪い影響を及ぼす恐れもあります。
藤井名誉教授
「根が結構ふさふさしているので、その根に土とか砂とかが集まってきて、それで土砂が蓄積していって、川の流れが悪くなってしまう」
愛媛県は水位に影響のありそうな木や川底の泥を除去しているため、現状は影響がないといいます。
ビタミンやミネラルを豊富に含むことで知られるクレソン。しかし、野生のものを食べる際には注意が必要です。
「(野生のクレソンには)寄生虫がついていることもあるので、十分火を通して食用にされるのがいい。(幼虫を)生きたまま食べてしまうと、肝臓に突き刺さるというか、肝硬変とかを引き起こしたりする重篤な病気になります」
(2026年4月14日放送分より)
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