米大統領が圧力「艦艇近づけば即座に排除」 イラン反発「海賊行為に等しい」

米大統領が圧力「艦艇近づけば即座に排除」 イラン反発「海賊行為に等しい」
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 ホルムズ海峡の支配権をイランとアメリカが争っています。アメリカのトランプ大統領は、“逆封鎖”宣言の時刻を迎えた直後にSNSを更新し「アメリカ軍がいる海域に近づいたら即座に排除する」と圧力を強めています。

【画像】イランが非難 アメリカが提示した6つのレッドライン

イラン艦に「即排除」

トランプ大統領
「イランは世界を脅迫しています、決して許してはいけません。現在戦闘はありません。今は封鎖状態なので、彼らは何の商売もできていないのです。我々はそれを非常に容易に維持していきます」

トランプ氏の警告
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封鎖に対し、封鎖し返す奇策に出たトランプ大統領。自身のSNSにこう投稿しています。

「イラン海軍の高速攻撃艇の一隻でも我々の封鎖線に近づこうものなら、即座に排除されることになります。迅速かつ容赦ないものです」

 イランの港を出入りするすべての船舶を対象に封鎖措置を開始するとしていた日本時間13日午後11時すぎ、トランプ氏は再び警告を発しました。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは、交渉が行き詰まった現在の状況を打開するため、トランプ氏が限定的な攻撃を検討していると報じています。

 交渉が物別れに終わったアメリカとイラン。アラグチ外相は自身のSNSでアメリカに責任があると非難しました。

「イランは戦争を終結させるべく、誠意を持って米国と対話を進めました。しかし、あと一歩というところで我々は過激な要求を受け、ゴールポストをずらされ、妨害されました」

6つの譲れない条件=レッドライン
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 CNNによると、アメリカは今回の協議で6つの譲れない条件=レッドラインを提示。そのうち3つは「ウラン濃縮の終了」や「高濃縮ウランの回収」など核開発に関するものでした。

トランプ大統領
「彼らが交渉のテーブルに戻ってこようが来まいがどうでもいいです。戻ってこなくても構いません。約束はホルムズ海峡の開放でしたが彼らは行いませんでした。嘘をついたのです」

 イランに対し、ホルムズ海峡の逆封鎖に踏み切ったトランプ氏。その狙いは?

明海大学 小谷哲男教授
「イラン側も石油を売れない状況にすることで経済的にイランに打撃を与えて、そのうえでホルムズ海峡の開放や核問題を将来的に話す環境を整えようとしている」

トランプ氏の狙い
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 中国やパキスタンなどイランの友好国の船舶は通過を認められてきたホルムズ海峡。小谷教授によると、アメリカが封鎖することで、中国によるイランへの働きかけに期待しているといいます。

「トランプ政権は中国がイランから原油を買うことを難しくすることで、中国がイランに対して圧力をかけ、アメリカに対して譲歩すべきだと(中国から)イランにメッセージを伝えることを期待している」

イラン反発「海賊行為」

 しかし、イランは強硬な姿勢を崩していません。

イラン中央司令部 報道官の声明
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イラン中央司令部 報道官の声明
「アメリカが国際水域における海上航行に課した制限は違法で、海賊行為に等しい。敵国と関係のある船舶は、ホルムズ海峡を通過する権利を現在も将来も有しません」

 また、ガリバフ国会議長は封鎖によって現在4ドルに満たないガソリン価格の上昇を見越し、アメリカを挑発しました。

ガリバフ国会議長のSNSから
「今のガソリン価格をせいぜい楽しんでください。いわゆる『封鎖』が行われれば4~5ドル(約640~800円)のガソリンが恋しくなるでしょう」

(2026年4月14日放送分より)

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