ホワイトソックスの村上宗隆選手(26)は、メジャーデビューから3試合連続ホームランを放つなど、チームトップの4本を記録しています。実は、その活躍を予見して村上選手の獲得を進めた日本人がいるんです。
独自ツールで選手を分析
ホワイトソックスの研究開発部・主任アナリストの安藤航さん(30)です。
メジャーリーグが公開している選手たちのデータを独自開発したツールで分析。選手の特徴を把握するだけでなく、新戦力のスカウティングにも大きく貢献しています。
「データを使って、どういう選手が今後どういう活躍をするか予測するモデルを作って、それをGMやディレクターの方に伝えることがメインの仕事」
もちろん、村上選手の入団にも関わっていた安藤さん。データ面から獲得の後押しをしていました。
「パワーもすごいですが、理想の打球角度でパワーを最大限に活かすことができていて。メジャーリーグでもすごい。選球眼もすごく良くて、毎年10何%のフォアボール率で出塁しているので、そこも評価しました」
※フォアボール率
昨季NPB平均 7.1%/村上NPB通算(8年) 16.2%
安藤さんの分析通り、村上選手はホームラン(4本塁打)とフォアボール(13四球)の両方でチームトップです。
他にも推薦して獲得し、その後、飛躍した選手がいます。
メジャー2年目のシェーン・スミス投手(26)です。他球団のマイナーでくすぶっていましたが、独特な性質のストレートに目をつけ獲得すると、移籍1年目の昨シーズン、メジャーデビューし7勝を挙げます。
さらにオールスターにも選出され、今シーズンは開幕投手を務めました。
分析力を武器に信頼を得る
安藤さんのデータ分析力は球団幹部からも一目置かれています。ジン・ウォンGM補佐はこう話します。
「彼の分析と評価は選手の獲得について、チームが判断するうえでとても役立っている。球団の方針やシカゴの街の特色から、ムネにうってつけの球団だと説明してくれた。航はホワイトソックスにとって重要人物です」
実は一度、野球と関係のない企業に就職しましたが、メジャーのアナリストを目指し、独学で研究を続けてきました。
それが実を結び、ホワイトソックスに入団して7年。安藤さんは分析力を武器に信頼を勝ち取り、選手と共にメジャーリーグで戦っています。
「ずっと野球をやってきて、同時に数学も結構好きで。父親には昔からアナリストという仕事もあると言われていた。プロ野球どころか高校でも全然な選手だったが、メジャーリーグで携われる仕事がある。野球好きの方には注目してほしいです」
データでチームを勝たせる
見えなかった才能を安藤さんのデータによって救い出していると考えると、チームに与える影響もその選手の人生にもすごい影響を与えています。
大越健介キャスター
「個々の技術だけではなく、チームとの相性についてもまた科学的分析をするという。ますます、こうしたアナリストの存在は大きくなっています」
データでチームを勝たせるという、新しい形の夢がある。すごくロマンを感じました。
(2026年4月13日放送分より)
