
13日、京都府南丹市で子どもとみられる遺体が見つかりました。南丹市では小学6年生の安達結希さんが行方不明となっていて警察が関連を捜査しています。
姿消して3週間超
慌ただしく走る捜査関係者。ずらりと並ぶ緊急車両。現場は騒然としていました。
奥には、木々の隙間からブルーシートのようなものが見えます。
13日、京都府南丹市の山林で、子どもとみられる遺体が見つかりました。
近隣住民
「(Q.この奥には何がある?)山しかない。山につながる暗い道」
「(Q.そもそも人が通る場所?)あり得ない。通らないと思います」
遺体の身元は分かっていませんが、身に着けていたのは、濃紺のフリースにベージュの長ズボン。結希さんが行方不明になった当日に着ていた服装と似ていました。そして、見つかった遺体は靴を履いていなかったといいます。
安達結希さんを知る人
「結希くんでないことを願うばかり。もう複雑。ただ他の方であっても遺体が見つかるというのは、とても悲しい出来事。とにかく結希くんでないことを願っているだけ」
安達結希さんの行方が分からなくなって、13日で3週間。目撃情報が全くない中で、多くの謎だけが残っていました。
大きな手掛かり発見も…
結希さんが行方不明になったのは、先月23日の朝。父親が車で、学校のすぐそばにある児童クラブの駐車場まで結希さんを送り届けた後、行方が分からなくなったといいます。
当日は学校で卒業式があり、午前8時ごろ学校付近に到着。担任はその30分後、結希さんが登校していないことを把握しましたが、保護者に連絡していませんでした。
午前11時45分ごろ、学校側が母親に電話で連絡し、結希さんが行方不明になっていることが発覚しました。
学校によると、敷地内には複数の防犯カメラが設置されていましたが、結希さんの姿は映っていなかったといいます。
結希さんの痕跡が初めて見つかったのは、行方不明になってから6日後の先月29日。学校からおよそ3キロ離れた峠道で、結希さんの通学用リュックが見つかりました。発見したのは結希さんの親族でした。
大きな手掛かりとなるリュックの発見。しかし、ある疑念が浮上します。リュックが発見された場所は、消防団が3度にわたって捜索していたということです。
捜索にあたった消防団長
「すべてくまなく捜索しましたけど、手掛かりはありませんでした。(リュックが)発見された所は、もちろん捜索対象になっていて、何回も確認というか捜索はしていたはずなんですけど、ちょっと若干違和感なりショックなり複雑な気持ちはある」
一方で、電車やバスに乗った結希さんの姿が確認されていないことも明らかになりました。
荒れ放題の山 靴発見
行方不明になる前に、結希さんの姿を目撃した人物の証言を得ることができました。
「(Q.最後に会ったのは3月19日になるんですかね?)木曜日かな、3月19日やな。そうな、3連休やったよな」
こう語るのは、結希さんと同じスクールバスを利用して小学校に通っていた、2人の子どもを持つ父親です。
娘は今年小学校を卒業、息子は小学校4年生で、毎日のようにスクールバスの車内で結希さんと顔を合わせていたといいます。
警察は行方不明から2週間が経過した6日までに、捜索範囲をリュック発見現場周辺の池や、隣町の山中や空き家などに広げました。これまで、のべ約1000人が捜索にあたりましたが、有力な手掛かりはつかめないままでした。
大きく捜索に動きが出たのは、リュック発見から2週間が経過した12日。現場は、結希さんのリュックが発見された山の中から6キロほど離れた場所で、連日警察による捜索が行われていました。
続々と集まった警察は、道路沿いの広い空き地に目隠し用のシートを張り始めます。
警察が設置したテントの下に置かれていたのは、黒地に白いロゴの一足の靴。目立った汚れは無いように見えます。
結希さんが行方不明当時に履いていたとみられるスニーカーが発見されました。具体的な発見場所は明らかになっていませんが、捜査関係者は「そんなに山の中ではない場所」だとしています。
その靴の発見場所からほど近い林道では、靴が見つかった当日、規制線が張られていて入れませんでした。奥のほうに行ってみると、周りに木がかなり茂っていて薄暗い林道になっています。
この場所は結希さんのものとみられる靴が発見された山のすぐ裏手にあたります。少なくとも9日には、警察による規制線が張られ、連日捜索が行われていました。
荒れ放題の山。子どもが1人で入るのは困難に見えます。
「経路が分かる可能性」
元京都府警で捜査1課長を務めた樋口文和さんは、このように話します。
「やはり子どもがあそこに1人で歩いて行って、靴だけ脱ぐというのは不自然の中の不自然。そこは考えにくい。リュックはめくらまし。じゃあここ(靴の発見場所)はと言ったら、捜査の攪乱(かくらん)的なことで置いた可能性もあるし、同一の関係者が置いた可能性が強いのではないかと見立てでは思う」
元埼玉県警の科捜研で勤務し、法科学研究センター所長・雨宮正欣さんは「この靴が結希さんのものであれば、今後の捜査に大きく影響する」と話します。
「第三者が関与しているような事案だということになった場合、第三者のDNAが付着していたということの事実というのは大きな証拠になります。これ(靴の発見)は大きいと思います」
また、靴底の土にも大きな情報が含まれるといいます。
「靴底には溝がありますね。そうすると土砂がそこに挟まっていくということが考えられます。地層じゃないですけども、靴が通ってきた経路の土砂を、靴底が順番に保存してくれている。安達さんが通ってきた経路が分かる可能性、これは捨てきれません」
「異常なかった」
黒いスニーカーが見つかった現場では、13日も捜索が続けられていました。
しかし、突如として解除された規制線。警察が子どもとみられる遺体を発見したのは、それから15分後の13日午後4時45分ごろです。
遺体が発見されたのは、小学校から2キロほど南にある山林。先月29日に見つかったリュックや、12日見つかった黒いスニーカーのある場所からは離れた場所でした。
近隣住民
「(Q.この辺り警察の捜索は?)ここはきょうが初めてだと思います」
「(Q.警察がいる辺りはいつから人が増えたか?)午後5時ごろです」
警察が調べていた辺りの土地を所有する人は、驚きを隠せない様子で話しました。
「普段からそこは私も、土曜日、日曜日は必ずそこを通る場所。何か変化とか変わったことがあったら気づく。特ににおいとか、そういった異常を感じることはなかった」
11日にも、山菜取りに訪れたばかりだといいます。
「現場検証ですか、鑑識の人が見ている場所に私はいた。本当に信じられない。それだけ。私もその場所に(先週)土曜日に何分もそこにいた場所の、本当に近辺になりますから。その時には(遺体は)なかったって思いたいです。私は」
子どもとみられる遺体発見から一夜明け、規制線の前には、花が手向けられていました。
警察は発見された遺体と安達結希さんとの関連を捜査していて、14日にも司法解剖が行われる予定です。
(2026年4月14日放送分より)
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