
12日に開かれた自民党大会で、現役の自衛隊員が国歌を歌ったことについて「政治行為にあたる」など指摘が相次いでいます。「個人への依頼」だとしていた自民党でしたが、改めて説明に追われました。
【画像】“私人”か“政治的行為”か…自民党大会“自衛隊員が国歌斉唱”の余波
“私人”か“政治的行為”か
国会でも厳しく問われました。

立憲民主党 田島麻衣子参院議員
「これ政治目的ですよ、党大会ですから。党の最高意思決定機関で行われたこと。政治目的が明確にあるはず」

小泉進次郎防衛大臣
「今回、自民党大会に参加をし、国歌斉唱したこと自体をもって、自衛隊法の違反もしくは政治的行為に該当するという判断はしていない」

問題の焦点は、現役の自衛隊員が国歌を歌ったことではなく、歌った場面が党の最高機関である党大会だったことです。しかも『演奏服』と呼ばれる制服を着用していました。また、司会からは隊員であることも紹介されていました。

自民党青年局長 平沼正二郎衆院議員
「陸上自衛隊が誇るソプラノ歌手として広く親しまれています」

そもそも自衛隊員は、法律で政治的行為が厳しく制限され、政治的中立が求められる立場です。

中道改革連合 小川淳也代表
「率直に驚いています。少なくとも不適切、そして違法の疑いがあるのでは」

国民民主党 玉木雄一郎代表
「制服を着て行くべきではないし、その官職を紹介するべきではないですよね。私はそこはちょっと後付けの無理な説明だと」
政府は説明に追われました。

高市早苗総理大臣
「当該自衛官は職務ではなく私人として、旧知の民間の方から依頼を受けて国歌を歌唱したということでございます」
(Q.政党の党大会に出席したこと自体は)
「例えば特定の政党への支援を呼び掛けたりではなく、国歌を歌唱されたということでございますから、法律的にも問題はないと考えております」
あくまで私人の出席なので問題ないとの認識です。
小泉大臣「報告上がるべきだった」
一方、小泉大臣は報告体制の不備を認めました。隊員の出演について知らなかったそうです。

小泉進次郎防衛大臣
「今回、服務の方に話が上がり、そこでの判断だと聞いています。ただやはり、こちらまで含めて報告が上がるべきだったと。そういった報告が上がるように改善を徹底させたい」
野党は苦言を呈しています。

国民民主党 榛葉賀津也幹事長
「個人に依頼して、個人で受けた、個人の問題だって、彼女がかわいそうだ。この3等陸曹は全く悪くないです。大臣は先ほど伝達経路が悪かったと。今度は“犯人捜し”になっちゃう。現場の職員がかわいそうだ。守らないといけない。ただ一言『少し想像力がなくて、自民党がおっちょこちょいでした。政治家が悪かった。以後気をつけます』以上ですよ。そうすれば全く問題ないです」
