

震度7を二度観測した熊本地震の“前震”から14日で10年。発生時刻は、午後9時26分でした。
【画像】“復興のシンボル”完全復旧は26年後…熊本地震から10年“鎮魂の灯”

そして、前震から28時間後の午前1時25分。再び、震度7の地震に襲われ、その被害は、広範囲に及びました。


観光名所だった阿蘇大橋が崩落。2000年以上の歴史を誇る阿蘇神社では、社殿など多くの建物が被災しました。

益城町では、町全体の98%にあたる約1万棟の家屋が損壊しました。熊本・大分で、関連死を含めて、278人が亡くなりました。

益城町の中心部にある震災記念公園では、多くの人が犠牲者に祈りをささげました。

中学生
「せっかくこの土地に生まれて育ったんだから、忘れているのはもったいないなと思い、きょう来ました」

3歳の娘と参加
「もう10年かという思いと、まだ10年しか…と複雑な思い」

仮設住宅などに避難
「何もないときに備えが必要だなって。日常の生活の中においても、備えることは大事だなと思います」

熊本県全体では、最大で2万255世帯、4万7800人が、仮設住宅などでの暮らしを余儀なくされました。
益城町では、区画整理事業を2028年3月までに完了させるとしていて、先月、最後の2世帯に土地が引き渡され、住宅再建のめどが立ちました。これで、仮住まいがゼロになる見通しです。
しかし、まだ、長い時間が必要な場所もあります。

熊本城は、重要文化財建造物13棟、すべてが被災しました。そのなかでも、石垣の被害が大きく、積み直しが必要な石は、約10万個に及びます。
石工となって、まだ3年の田中伸幸さん(25)。
修復の現場を見学したことがきっかけで、自衛隊をやめ、この道に飛び込みました。

中村石材工業 田中伸幸さん
「きついんですけど、無心でずっと作る、ひたすら叩く。加工は好きで、そこが一番やりがいで、仕事、続けさせてもらっている。次、積んだときは、崩れないような石を積みたいと思っています」

現在、石垣修復の進捗(しんちょく)率は約7%。“復興のシンボル”熊本城の完全復旧は、26年後、2052年度の予定です。
