

京都府南丹市の山林で見つかった遺体は、3月23日から行方不明になっていた安達結希さん(11)だと判明しました。
【画像】京都・南丹市 遺体は不明男児…死因不詳・死亡は先月下旬 発見現場周辺の山林は
14日午前から行われた司法解剖の結果、死亡時期は3月下旬ごろ。死因は、まだわかっていませんが、刺し傷のような目立った外傷はなかったということです。

地元の人
「心にぽっかり穴が開いたというか、すごく寂しい気持ち。どこかで生きてほしかったという思いはぬぐい切れない。うちは子ども大きいけど、持っている身として、祈っていた」
安達さんを知る人
「びっくりとショックのあまり言葉が見つからない。悲しいというか、何でこんなことになるんだろうと、悔しさも湧いてくる。明るくて、ママに甘えて、笑顔がすてきなお子さんだった」

遺体は、濃紺のフリースにベージュの長ズボンと、安達さんが行方不明になったときと似た服装で、さらに、14日、フリースの下に着ていたのは、『84』という数字が入ったトレーナーだったことが、新たに判明。これらの衣類に目立った損傷はなかったこともわかりました。

安達さんと同級生の保護者
「特定というよりは、みんなが仲が良かった。すごく学校で明るく、楽しく、遊びもみんなと一緒にして。みんな同級生は、口をそろえて言っていると思う」

安達さんの先輩(6日)
「明るくて友だちと優しく関わって、元気でわんぱくな子。『ゆきくん』と言っていたけど、友だちは呼び捨てで『ゆき』と」
行方不明になってからの3週間、家族も、ずっと帰りを待ちわびていました。

祖母を見かけた人(6日)
「偶然、出くわした、おばあさんと。そしたら泣くんです。(Q.おばあさんは捜していた)捜していた。家族は必死。私が見に行くわと話したら、『手がかりがあったら、お世話になります』と泣くけど、力になれないから、余計、つらくなる」
近隣住民(先月27日)
「たまに家族で栗拾いに、結希くんも元気そうな声で来ていた。いい家族なのでしょう。にぎやかで、わいわいと仲良く」

一夜明けた、遺体が見つかった現場周辺。大きな田んぼが広がり、昔ながらの住宅が点在しています。その一角、住宅から離れた場所にある山林で、安達さんは発見されました。

朝から現場に向かう多くの捜査員。この中には『FSL』とプリントされたジャンパーを着た人もいます。FSLは科学捜査研究所、いわゆる科捜研です。
捜査員が入念に調べていたのは、地面でした。

警察は、発見時の状況について、埋められたり、落ち葉などがかかったりはしていなかったと説明しています。
現場周辺は、人通りが多い場所ではありません。ただ、近隣住民にとって身近な場所だといえます。
毎日、犬の散歩コースにしていたという人。

近隣住民
「ずっと通って、ここから行って、こっち抜けて来た。(Q.きのうの午前中も一度行った)午前中に行った、9時半過ぎに。そこを通ったが、何もない。においもしないし」
遺体発見の2日前、山菜採りのため、実際に山中に入った人もいます。

土地の所有者
「11日に土曜日に山菜を採りに行っていた、あの場所。いま捜索している場所が、自分の土地。車をとめて、山菜を採って、小1時間いて。そのときは変わったこととか、においとか全く気にならなかった。半径5メートルくらいのところにいて、何も感じることがなかったので、本当に信じられない」

遺体が、発見現場にずっとあったかどうかについて、警察は「今後の捜査に関わるので差し控える」としています。

住民によりますと、この集落で、警察が本格的な捜索をしている様子は、13日まで見かけなかったといいます。雰囲気が一変したのは、13日の夕方でした。

安達さんは、午後4時45分ごろ発見されました。
そこは、行方不明になったとされる園部小学校から2キロほど離れた場所。ただ、通学用リュックや、安達さんのものとみられる靴は、それぞれ、別の場所で見つかっています。
警察は、行方不明当日からの足取りを調べるとともに、安達さんが事件に巻き込まれた可能性もあるとみて、調べています。

◆なぜ、死因の特定に至らなかったのでしょうか。
元京都府警の捜査一課長を務め、今回の現場にも訪れている樋口文和さんに聞きました。

樋口さんは「遺体の状態が悪く、解剖しても死因を特定できるだけの情報が残っていなかった可能性がある。臓器に目立つ痕跡が認められず、体の表面にもなかったのでは。検査の進捗によっては、今後1~2週間程度で、死因が特定されることもありうる」としています。

◆遺体発見の場所や状況から、何がわかるのでしょうか。

樋口さんは「子どもが靴も履かず、遺体が発見された山中まで、1人で歩いていくことは考えられない。また、人は、胸やお腹が苦しいとかがみこむので、前向きに倒れ、うつぶせになることが多い。遺体が仰向けの状態で見つかるときは、事件性を認めることもある」と指摘。

リュックや、安達さんのものとみられる靴が違う場所で発見されたことについては「安達さんが事件に巻き込まれた場合、何者かが別の場所にリュックを置いて、その周りを捜索させ、遺体の発見を遅らせるという狙いがあったのでは」とみています。
