
漁獲量が減少し、世界で争奪戦が起きている秋の味覚・サンマ。政府は14日に行われた国際会議で、サンマの数が少ない状態が続いているとして、漁獲枠を減らすよう訴えました。
不漁続き価格高騰のサンマ
日本の国民食・サンマ。近年、不漁が続き価格が高騰しています。
客
「サンマ好きです。最近、高くなってきた。以前は1匹100円とかの時期があったが、今は2倍~3倍とか」
都内にある炭火焼き専門店では、サンマの定食や串焼きを提供。今の時期は冷凍のサンマを使っているため、値段は安定していますが、それでも価格上昇の波は感じているといいます。
白銀屋 築地の拠点 保泉圭佑さん
「(今後)価格高騰してしまうというのは、やっぱり痛手ではあります。5年以上前と比べると、ちょっと小さいサイズにはなっています」
会議で日本10%削減を提案
長期的に減少傾向にあるサンマの水揚量。ここ数年は少し増えていますが、依然として厳しい水準が続いています。
サンマの価格も一時的な値下がりは見られますが、不安定な状況が続いています。
日本や中国、ロシアなど9つの国と地域が参加して行われている北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次会合。サンマの資源量については、国や地域によって評価が分かれています。
日本は、漁獲枠を現行の20万2500トンから18万2250トンに10%削減することを提案しました。
鈴木農水大臣
「サンマについては、資源量が低い水準にあることを踏まえて、NPFCが定めた漁獲管理ルールに従った漁獲上限の削減が行われることを目指していきます」
しかし、サンマの需要・消費が急拡大していて、漁獲量の多い中国などから同意を得られるかは不透明な状況です。
会合は全会一致が原則のため、漁獲枠の配分ルールに合意できるかどうかが焦点となっています。
養殖に乗り出す会社も
そうした中、サンマの養殖に乗り出す会社もあります。
日本最大級の総合食品・水産会社である「ウミオス(旧:マルハニチロ)」は、サンマを事業化レベルで養殖することに成功しました。
サンマは光など外部環境の変化に弱く、水槽の壁に衝突して死んでしまうことがあるため、養殖が難しいとされてきました。
しかし、ウミオスはクロマグロやマダイなどで培ってきた技術を活用し、養殖に漕ぎつけたということで、実用化への期待が高まっています。
(2026年4月15日放送分より)
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