死亡男児の37歳父親を死体遺棄で逮捕 「間違いない」容疑認める 京都・南丹市

死亡男児の37歳父親を死体遺棄で逮捕 「間違いない」容疑認める 京都・南丹市
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 事態は急転しました。京都府で11歳の男の子が行方不明となり、その後、遺体で発見された事件で、京都府警は16日未明に37歳の父親を死体遺棄の疑いで逮捕したと発表しました。

【画像】男児行方不明から3日後の容疑者

「私がやった」容疑認める

 深夜になっても捜査車両が激しく出入りする警察署。

 警察は16日午前1時40分に、京都府南丹市で安達結希さん(11)の遺体が見つかった事件で、義理の父親・優季容疑者(37)を死体遺棄の容疑で逮捕したと発表しました。

安達優季容疑者
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優季容疑者
「私のやったことに間違いありません」

男児行方不明から3日後の容疑者
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 結希さんの行方が分からなくなった3日後の映像です。鑑識作業中の捜査員でしょうか。その横に立っているのが優季容疑者です。メガネをかけていることは分かりますが、マスクをするなど表情をうかがうことはできません。

 取り調べに対して容疑を認めているという優季容疑者。警察によると、これまでに家庭内でのトラブルの相談はなかったということです。

15日早朝に自宅を家宅捜索

安達結希さんの自宅
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 事態が大きく動いたのは15日午前7時ごろ。日本瓦の屋根が特徴的な、広い敷地に建つ家。白い手袋をした複数の捜査員が玄関を出入りしています。

 警察が死体遺棄の疑いで家宅捜索に入ったのは、13日に遺体で見つかった、京都府南丹市の安達結希さんの自宅です。

家の裏側の隙間まで確認している捜査員
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 灯篭が置かれ、木々が手入れされている庭を歩き、家の裏側の隙間まで確認している捜査員。人やモノが入るスペースを確認できたのでしょうか。すぐさま来た道を小走りで戻り、他の捜査員とともに家の裏側へ入っていきます。

 林の中へわけ入る、2人の捜査員の姿も確認できます。

登記簿から(番組調べ)
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 登記簿によると、1932年から安達家が所有している敷地は、田畑もあり、総面積は2000平方メートル近くと広大です。

 捜索は夜遅くまで、10時間以上にも及びました。

捜索と並行して行われた
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 捜索と並行して行われていたのが、結希さんの両親ら複数の親族への事情聴取です。そこで、父親の優季容疑者は死体遺棄に関して、関与をほのめかす供述を始めたといいます。

当初から数々の謎

 行方不明になった男の子の捜索から、死体遺棄容疑の捜査へと切り替わった今回の事件。当初から数々の謎が浮上していました。

先月23日に行方不明に
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 結希さんの行方が分からなくなったのは先月23日のこと。

 優季容疑者は結希さんを小学校の敷地内の駐車場まで送り届けたと説明していました。

公共交通機関を利用した形跡もなし
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 学校によると、敷地内には複数の防犯カメラがありますが、結希さんの姿はどこにも映っていないうえ、目撃したという情報もありませんでした。

 さらにバスや電車など、公共交通機関を利用した形跡もありませんでした。

安達結希さん
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 警察は顔写真を公開し、情報を呼び掛けました。

 手掛かりが見つからない中、初めて動きを見せたのが、行方不明から1週間ほど経った先月29日のことです。小学校からおよそ3キロ離れた山の中で、結希さん本人の黄色い通学かばんのリュックが見つかりました。発見したのは親族でした。

 このリュックを巡っては疑問の声も。

リュックを巡っては疑問の声も
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南丹市消防団 野中大樹団長
「(リュックが)発見されたところはもちろん捜索対象になっていて、何回も確認捜索はしたはずだが、29日に発見されたということで若干違和感。ショックなり色々あるけど複雑な気持ち」

 警察はリュックが見つかった場所の近くの池などを捜索しましたが、新たな発見はありませんでした。

スニーカー
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 行方不明から3週間たった12日。事態はさらに動きます。新たに見つかったのはスニーカーです。当時履いていた靴の写真とよく似ていて、結希さんのものとみられています。

元兵庫県警の刑事部長 棚瀬誠氏
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 日にちを置いて、別々の場所から見つかったリュックとスニーカー。元兵庫県警の刑事部長・棚瀬誠氏は何者かが事故を演出した可能性があると指摘します。

「リュックを置いた場所には警察の捜索が集中的に投入されて、山に滑落して落ちているんじゃないか、ここじゃないなって。次に靴が見つかると同じく靴の場所を重点的に捜索する。警察の目が転々と行っている間は遺体が見つからないというのであれば、犯人の意図は事故を装いながら遺体の発見の時間をかける」

 結希さんの遭難を装った可能性もあるとみていますが、それぞれ見つかった場所を見てみると小学校からリュックが見つかった場所まではおよそ3キロ。そこからスニーカーが見つかった場所までは6キロほど。小学生が歩いていくには疑問が生じる位置関係です。

棚瀬氏
「犯人の中では結希さんがここで疲れ果てたんだという見せ方ができていると考えているかもしれません。犯人側の意図するところと、客観的に我々が思うところがずれることは刑事事件ではよくあるので、あくまで一つの推定として言える」

“スニーカー”翌日に遺体発見なぜ?

位置関係
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 スニーカーが見つかった次の日、結希さんが変わり果てた姿で見つかりました。あおむけの状態で倒れていましたが、隠された様子はありませんでした。死因は不詳で、先月下旬には亡くなっていたとみられています。

 発見場所はリュックやスニーカーの見つかった場所からはかなり離れ、今度は小学校から2キロほどの地点に。

“スニーカー”翌日に遺体発見なぜ?
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 スニーカーが見つかった後、警察はなぜすぐに結希さんの遺体を見つけることができたのでしょうか。

棚瀬氏
「当時、不審車両が見受けられた、不審な動きをする車があったとして、これが特定できると車の移動の経路が分かれば、“なぜあの山に2時間止まっていたんだ”“なぜこの渓谷に何回も往復するんだ”とか不審な場所が選定できる」

棚瀬氏の見解
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 棚瀬氏は、警察が捜査の過程で不審な車に搭載していたカーナビのGPSデータを入手していたとみています。

「(靴の発見で)捜索場所の選定と選定の考え方が正しかったという判断になるので急ぎ捜索しないといけないとなり、(次の)捜索場所に遺体が出てきたという段取りは考えられる」

多くの店は「警察から話を聞かれていない」
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 リュックやスニーカー、結希さんの遺体を優季容疑者が車で運んだとすれば、どの車両を使ったのでしょうか。番組は小学校を中心に20カ所のレンタカー店を取材。今回の事件について、警察から話を聞かれていないという回答が多くありましたが。

番組が取材したレンタカー店
「警察に防犯カメラの映像を提供しました」

 事件の関係者が車を借りていたということでしょうか。

 死体遺棄容疑で父親の逮捕に至った今回の事件。警察は死因の特定も進めています。

(2026年4月16日放送分より)

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