まずは作品の完成を受けての率直な気持ちを、ひとりずつ語った。
黒沢:「うれしい。でも、寂しい。(完結へ向けての)足音が聞こえる気がして、寂しさはありつつも、この高揚感――やっぱり『ユーフォ』は劇場で見たかった!と、私の魂がとても喜んでいて、“うれしい”が強いです」
朝井:「10年以上、『ユーフォ』と共に歩んできた時間があるから、完結に向かって歩き出したのが寂しい反面、でもやっぱりこうやって皆さんにお届けできていることのうれしさ。だって素晴らしいフィルムだったじゃないですか!これを届けられたことがうれしい、でも寂しい、でもうれしいという気持ちです」
豊田:「本当に10年以上、久美子たちと私たちは共に歩んできたので、完結という文字を見たときに思うところがあって。もちろんこんな晴れやかな場で皆様にお届けできたといううれしさもありつつ、本当に完結しちゃうんだ!?という寂しさで二律背反みたいな難しい気持ちですけど、まずは何より届けられたことがうれしいなと思います」
安済:「まだ実感がない部分はあるけれど、1年生編から始まっての今回なので、そう思うと贅沢だなと思うし、ファンの方もその時から一緒に歩んでくださる方もいて、すごくいい青春時代を送れちゃったなという、いろんな思いが出てくるような時間ですね」
戸松:「4人よりは参加させてもらった期間は浅いかもしれないんですけど、『ユーフォ』って1話1話が濃いじゃないですか。なので、今回また真由さんを演じさせてもらって、私も青春を一緒に歩ませてもらったくらい、本当に濃くて。『ユーフォ』って劇場が似合う作品だと思うので、これがやっと皆さんに見ていただけたのはうれしい気持ちでいっぱいなので、最後まで一緒に駆け抜けていきたいなと思っています」
小川:「うれしいですし、寂しいですし、そして何より続きを作っていますので、すごいプレッシャーを感じています(笑)。足掛け10年やってきて、ちゃんとした形にしっかり落とし込むという大役を仰せつかったところの栄誉とプレッシャーと、いろんな気持ちが混ざっているんですけど、とにかく皆さんに納得してもらえる形で物語が語り継がれていくものになっていけるといいなというのが僕のテーマなので、期待してください!」
また、本作でTVシリーズ「響け!ユーフォニアム3」にはなかった演奏シーンが追加されたことについて、小川監督は「合奏を描くのは大変なんですけど、それでもやる価値は見ていただけたらわかっていただけたんじゃないかと思っています」とコメントした。
キャスト陣も実際に劇場で見て音楽を聴いたそうで、「体で感じた音だった!」と7.1chの音響で迫力を感じたことを安済が力説していた。本作の制作にあたって新規に行われたアフレコに関しては、小川監督から「つなぐ」がテーマだという説明があったという話がありつつ、キャストの中ではそれとは別に「フレッシュ」というテーマがあったという。
「というのも、まさかのシーンから始まったと思いませんか?あのシーンからなんだというところを今一度考え直して取り組んでみようというのが音響監督からのお言葉でありまして、ここからつないでいくんだと思ったときに、私たちのテーマはフレッシュになりました」という黒沢の説明に出てきた「まさかのシーン」がどんなものなのかは、実際に本編で確認できるとのこと。
イベントの後半では、スペシャルゲストとしてユーフォニアム奏者の外囿祥一郎氏とトランペット奏者の児玉隼人氏が登場した。日本を代表するユーフォニアム奏者の外囿氏と、現在16歳という若き実力派トランペット奏者の児玉氏は、その場で実際に「響け!ユーフォニアム」の劇中音楽を生演奏することになり、児玉氏による「三日月の舞」トランペットソロパート、外囿氏による「響け!ユーフォニアム」、外囿氏と児玉氏による「一年の詩 ~吹奏楽のための」ソリパートの3曲が披露された。圧倒的至近距離で聴く音の迫力と美しさにキャスト陣は圧倒され、感動で言葉を失っていた様子だった。
キャスト陣と監督によるトークだけでなく、本物の演奏を生で聴くことができた、とても豪華で贅沢な時間はあっという間に過ぎていき、最後は登壇者を代表して黒沢と小川監督が挨拶した。
黒沢ともよと小川監督の挨拶は



