
世界中からおよそ3000もの企業が、自慢のグルメや飲料を日本、そしてアジアに売り込みたいと東京に集結しました。7万人以上が訪れた食の祭典。どんな盛り上がりを見せたのでしょうか。
FOODEX JAPANで何が見えた?
住田紗里アナウンサー
「2年連続でやってきました、東京ビッグサイト!アジア最大級の食品飲料展示会『FOODEX JAPAN』です。今年は76の国と地域から出展しているということなんです。今後どんな食のトレンドが来るのか調査してきます」
アメリカ、台湾、そしてイタリア館へ。人であふれる会場の中で、ひときわ注目を集めていたのが行列のできるブースです。
住田アナ
「イタリア館にやってきました。ものすごい人です。見ても見ても人です。かなり広いんです。今回最大規模の出展」
店員
「ピンサ・ロマーナです」
生地に小麦粉だけではなく、大豆粉、米粉などをブレンドしているため、一般的なピザと比べて糖質、脂質、カロリーを抑えられる、2001年に完成した新感覚ピザです。その味は…。
住田アナ
「味わいがフォカッチャに近いんですね。ピザよりも軽いです。あっさりしている」
今年で51回目を迎えたアジア最大級の食の祭典。新しいグルメの販路開拓に、どのブースも熱気むんむんです。その規模について、主催者はこう話します。
山野辺健さん(FOODEX JAPAN リーダー)
「コロナ禍以降では過去最高」
住田アナ
「今年の食のトレンドって、どんなものを予想されていますか?」
山野辺さん
「スウィーシー(Swicy)というカテゴリにトレンドとして、注目しております。スウィートとスパイシーを掛け合わせた造語でして、いわゆる甘辛い商品のカテゴリになります」
欧米のSNSで大人気だという、スウィーシーなスナック。そんな商品が韓国パビリオンにあると聞いて、やってきました。
住田アナ
「缶やお菓子が並んでいますね、あ、トッポギスナックなんですね。確かにタレが甘辛いですもんね、それがお菓子になったってどんな味なんでしょう?」
三ツ谷東佑子さん(G.EAST営業チーム)
「韓国では昔から人気のあるお菓子で、海外でも広めたくて製造に踏み切った。トッポギの形に寄せたのと、トッポギの味わいで甘辛くした」
住田アナ
「甘いが最初に来ますね、噛んでいるうちに後からぴりっときます、最初の甘さと辛さが合わさって、トッポギの甘辛いソースが表現されていますね」
韓国では、子どものおやつにはもちろん、大人にもお酒のおつまみとして愛されているそうです。そして、タイには、ヘルシーを売りにした「スウィーシー」なスナックもありました。
スヴィナイ・チャオさん(POLARVIDE 輸出マネージャー)
「50%が魚でできたおせんべいです。油で揚げるのではなく、オーブンで加熱するためヘルシーなんです」
スパイシー味を早速いただくと…。
住田アナ
「焼いた魚の香ばしさがあります、ベースはほんのり甘いです。でも噛んでいくうちに辛さが出てきます。これは甘いしスパイシーです、こういうのがスウィーシーなんですね」
各国・各地域の“推し食材”は?
続いては、台湾ナンバーワンソウルフードだという「紅焼き黒毛和牛煮込み」です。
住田アナ
「台湾パビリオンにやってきました!色とりどりで、ジャパンフードセレクションでグランプリ取っている商品があります。これですね。黒毛和牛煮込み、どんな点が台湾風なんでしょう」
こちらは、台湾伝統の「紅焼き」と呼ばれる技法で、しょうゆと砂糖をベースに豆板醤などで黒毛和牛を丁寧に煮込んだ一品です。
住田アナ
「いただきます、やわらかい、ほろほろです。台湾で食べたお肉の味そのもの、スパイスがきいています。スパイスですね、台湾風の華やかなスパイスです」
こちらの肉は、牛肉麺として台湾の多くの人から愛されています。
鐘元駿さん(豊台苑)
「日本だと、ご飯、そば、うどん、麺と一緒に食べると絶対おいしいです」
「インド洋の貴婦人」とも呼ばれるモーリシャス。初出展で、日本では珍しい魚をアピール。
住田アナ
「モーリシャス、インド洋に浮かぶこの島です。なかなか行く機会もないですからね、こういう所ではないと出会えない食材があるのではないでしょうか?」
アフリカ大陸の東、インド洋に浮かぶ小さな島「モーリシャス」。面積は東京都とほぼ同じくらいで、世界中のセレブが旅行先に選ぶ高級リゾート地です。その美しさは、「トム・ソーヤの冒険」で有名なアメリカ人作家、マーク・トウェインが「神はモーリシャスを最初につくり、そして、モーリシャスをまねて天国をつくった」と言葉を残すほどです。そんなモーリシャスからは、この魚です。
A・ガリオトさん(FERME MARINE DE MAHEBOURG)
「スズキの仲間で、アメリカではレッドドラムと呼ばれています。原産はメキシコ湾あたりです。私たちは、年間約2500トンを生産して、世界中に輸出しています。これは宴会やレストランに完璧な魚なんです」
レッドドラムは、日本ではあまり流通していない魚ですが、白身魚で、モーリシャスからは主に欧米に輸出しているそうです。
住田アナ
「私、レッドドラムはじめてなんですよ。どんな味がするんでしょう。いただきます、優しい白身魚、(味付けは)塩しか入ってないんですって。魚自体に味が付いていておいしいです。身がかなり凝縮されていて、柔らかいですけど。白身魚です、日本で食べる白身魚でスズキと似ている」
寿司としても楽しむことができ、今回の出展をきっかけに、日本でもたくさん流通する日が期待されます。
健康志向の波は海外へ
緑茶・発酵・微炭酸。昆布ではない“コンブ”チャにも注目が集まっていました。
住田アナ
「これはなんですか?」
岩谷由衣さん(_SHIP KOMBUCHA営業チーム)
「これは、お茶に酵素と酵母を入れて、発酵している発酵飲料、コンブチャという商品になります。スパークリングティーとも記載しております。海藻の昆布茶とは全くの別物になっていまして、コンブチャという名前の由来は諸説あるんですけれども、例えば、一つとしては、金色に輝くお茶の金茶から、コンチャになり、そこからコンブチャになったというふうに言われています」
日本ではまだあまりなじみのない「コンブチャ」。海外ではカフェやスーパーなどで気軽に手に入る一般的な炭酸ドリンクです。
住田アナ
「見た目は一般的なお茶ですが、いただきます。しゅわしゅわしてます。スパークリング。梅ジュースみたいな味わいですね。お茶というよりも酸味が強くて、ぱちぱちという感覚はあるので、炭酸のようなそんな感じです」
コンブチャを発酵する際に使用されるのは「酢酸菌」。腸活ブームの今、期待されている発酵菌の一つです。海外にもジャパニーズスパークリングティーとして販売していきたいといいます。
続いて、海外でもブームとなっているKONJACこと、こんにゃくです。今、こんにゃく加工品の輸出金額が好調を続けていて、海外では低カロリー食品として認知が広がっています。中でもこんにゃく麺が6割を占める人気ぶりです。
15年前からフランスや香港を中心にこんにゃく麺を輸出している、創業74年の企業では、やきそばやパスタなど、麺をこんにゃくにすることで低カロリーになるレシピを多数考案し、提案を続けています。
藤本恵子さん(みゆきやフジモト専務取締役)
「アメリカで作っているメーカーさんもありますし、KONJACという綴りが割とグローバルになってきている、ただおいしくないと続かないのかなと思い海外の方にはおいしいものを食べていただきたいなと思います。今、食生活っていうのが全体的にもうあまり時間をかけたくないし、健康でありたいっていうのを皆様のお望みだと思います。水洗いだけで食べられますし、簡単である食物繊維が多い、カロリーが少ないっていうところをアピールして、簡単に毎日の食生活に取り入れていただきたいなと思っています」
(2026年3月19日放送分より)
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