
沖縄県辺野古沖での転覆事故から1カ月以上が経ちました。17日深夜に遺族がSNSを更新し、「抗議団体側から直接の謝罪や手紙などが何ひとつなかった」と言及しました。
【画像】転覆事故のあった漁港を訪れた高校生の母親「怖かったね」
団体側が遺族に謝罪申し入れ
知華さんの母
「ともちゃん、ママ来たよ。どこ、どこに引っ掛かっちゃってた。怖かったね、ともちゃん」
亡くなった高校2年生・武石知華さんが乗っていた抗議船「平和丸」。
母親は遺品とみられる娘のパーカと帽子を着用。「知華が呼んでいる気がする」と漁港にやって来ました。
遺族が投稿した知華さんが夕焼けを背景にピースサインする写真。これは事故前日、知華さんが家族に送った沖縄での写真でした。
先月16日に転覆した「不屈」と「平和丸」を運航する抗議団体「ヘリ基地反対協議会」。
抗議団体は今月3日付で遺族に謝罪の申し入れを行ったことが分かりました。
ヘリ基地反対協議会の代理人弁護士
「きょう、学校側の代理人弁護士を通じて、『遺族に意向を確認中ですのでお待ちください』と連絡が来ました」(17日)
転覆船の無登録なぜ気付かず?
15日、沖縄県議会で5時間近く行われた転覆事故についての集中審議。
県議から質問が集中したのは、抗議船に旅客を乗せる登録がされていないことに、なぜ県が気付けなかったのかという点。
知事公室 担当者
「抗議活動が海上で行われていたことは承知しておりますけれども、その実態の一つ一つは把握しておりません。ただ衝突などは承知しております」
県議からの答弁に立つのは「知事公室」の担当者です。知事公室とは知事を直接補佐する組織で、沖縄県では「秘書課」や「広報課」「辺野古新基地建設問題対策課」などを擁しています。
沖縄自民党無所属の会 徳田将仁県議
「見て見ぬふりをしていたから今回の事故を生んだんじゃないですか?」
知事公室 担当者
「抗議活動については把握する根拠となる法令がありませんので実態を把握することが難しい」
遺族「謝罪や手紙何一つない」
17日夜11時すぎ、遺族がSNSを更新。沖縄から自宅へ知華さんを連れて帰る道のりから、葬儀への準備をつづりました。
知華さんの父(4月17日更新)
「知華の名前が書かれている死体検案書、死亡届を直視できない。子を失った親は皆こんな思いをしてきたのか」
その晩、家に帰ると…。
「4日前と変わらない知華の部屋。妻は知華のベッドに顔を埋めたまま嗚咽し動かない」
翌日の葬儀には、春休みにもかかわらず200人近くの生徒が参列を希望。
知華さんが通っていた学校には、机一杯に花束が置かれ、下駄箱には友達が沖縄のお土産やお菓子を置いてくれていました。
投稿の最後には、やるせない、行き場のない思いを明かしています。
「日記で記した数日間に登場しない方達がいます。書きたくても書ける内容が無い人たちです。平和丸の船長、乗組員、ヘリ基地反対協議会、その他の関係責任者達、沖縄にいる間、知華や私たちへ対面しての直接の謝罪、面会可否の問い合わせ、託された手紙、弔電、何ひとつありませんでした。学校、ツアー会社、中城海上保安部のいずれのルートでも問い合わせがなかったことを確認しています。私はこれを、どう理解すれば良いのでしょうか」
(2026年4月18日放送分より)
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