黒柳が「遅咲きの演歌歌手と言われて、最初のヒット曲『女の港』まで、なんと20年。その間嫌になりませんでした?」と聞くと、大月は「いえ。すごく楽しくて楽しくて。一度もなんか辞めたいとか、そんなこと全くありません」と恥じらいながら答えた。
当時は、同じレコード会社だった三橋美智也や春日八郎、岸洋子、江利チエミ、ペギー葉山など錚々たる先輩方のショーに出演させてもらったと言い「本当にたくさんの方々に、みやこちゃん、みやこちゃんと呼んでいただけて。ご一緒させていただけて、幸せでした」と嬉しそうに振り返った。
黒柳が「じゃ全然、売れないからといって、なんてことないんでしょうね」と問いかけると、大月は「いえ、もうそれは…もしかして、応援してくださるみなさんにとっては、もっともっとと思ってくださったかもしれませんが」と前置きしつつ、「自分は『今日歌えた』ということでものすごい幸せ」と歌える喜びを噛み締めた。
それには、黒柳も「うん、そうですよね」と頷き、「歌がお好きだったらね」と深く共感している様子だった。
(『徹子の部屋』より)

