23日の参議院外交防衛委員会で、社民党の福島みずほ党首が国家情報会議・国家情報局の設置法案について、同会議・同局を監視する独立の機関が必要だと主張した。
【映像】同会議・同局を監視する独立の機関必要と主張する福島党首
福島議員は、プライバシー配慮規定を盛り込んでいない同法案は欠陥法案だと指摘したうえで、「政治的に中立なものでなければならないという趣旨の内容もなぜ明記しないんですか」と質問した。
鎌谷陽之内閣審議官は、「国家情報会議は国民の安全や国益を守る観点から各省庁が行う情報活動の基本方針等を定める機関であって、一部の団体や党派だけの利益の実現を図ろうとするものではないことは明白である」とし「あえて規定する必要はないと考えております」と答えた。
これに福島議員は「政治的に中立なものでなければならないのは当たり前だと言うんだったら、条文にちゃんと書けばいいじゃないですか。それすら入れないというのは問題ですよ」と反発したうえで、「政府から完全に独立した、是正の権限を持つ独立の監視機関はなぜ設けられないんでしょうか。つまりこの国家情報会議、国家情報局を監視するところがないんですよ。監視するところがない。これ問題じゃないですか」と詰め寄った。
鎌谷内閣審議官は、「本法案により国民の権利義務に直接関わるような権限に関する規定が新たに設けられることはない。また各省庁において行われる情報活動は、これまでどおり当該省庁を担当する閣僚の監督の下で適切に推進されることに変わりはない。こうしたことから、政府から完全に独立した監視機関に関する規定は設けることとはしていません」と答えた。
福島議員は「ここに膨大な情報が集められるんですよ。それは今までとは違うレベルになる。アルゴリズムを使ったり、いろんなAIの分析によってものすごい数の人にいろんなものが行われる可能性が強い。だって、ずっと答弁で『必要があれば情報をもらう』ってずっと言っているじゃないですか。普通の市民は対象にならないと言うけれど、誰がスパイか見ないと分からない。普通の市民と普通でない市民ってどうやって分けるんですか」と質問した。
鎌谷内閣審議官は「国家情報会議、国家情報局その他のインテリジェンス関係機関においては、それぞれ保有する個人情報については個人情報保護法等のルールに従って適切に取り扱われると考えております」などと回答した。
最後に福島議員は「新たな制度をつくって格上げをして、そこに情報を集積するわけじゃないですか。今までと違う事態が起きますよ。国民監視、市民監視の危険性がものすごく高くなる。そのことをやはりちゃんと監視する機関が必要ですし、今のままでは全く駄目です。市民監視の法案、大問題ありということを申し上げ質問を終わります」と述べた。(ABEMA NEWS)
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