
人的な被害が相次ぐクマですが、ゴールデンウィーク中、観光地での遭遇が懸念されるなか、もしもの時、どう対処すればいいのでしょうか。
冬眠明けでも200キロ超?
驚きの光景を、カメラが捉えました。大きな尻を揺らして、道路を走るのは巨大なヒグマです。丸々と太った体。どれほどの大きさなのでしょうか。
取材したのは、北海道猟友会札幌支部の「ヒグマ防除隊」で隊長を務めるベテランハンター、玉木康雄さんです。ヒグマの体脂肪が多いことを指摘します。
「冬眠明けのクマにしては非常に肉付きが良い。皮下脂肪が十分以上。後ろ姿からだけの想像だが100キロ後半から200キロ超えではないか。山の中では縄張りを主張できるクラスの大きさ」
体重は200キロを超えている可能性があるといいます。
北海道では先日、体重330キロの巨大なヒグマが捕獲されたばかりです。
本来、冬眠明けの春はやせているはずが、なぜ脂肪を蓄えているヒグマが多いのでしょうか。
「冬眠前に炭水化物を十分とり、皮下脂肪になるものを蓄えられる環境にいたクマではないか」
200キロ級のヒグマが出没したのは、北海道南部の新冠町です。29日、番組取材班はその現場へ。
ましこ牧場 益子浩さん
「あの動画の場所は目の前の道路です」
ヒグマが現れたのは、牧場の牛小屋につながる道路です。
「牧場目の前の道路。この辺で最初(知人が)目撃したらしい」
牧場を営む益子さん。知人からヒグマの映像が送られてきました。25日午後7時ごろ、車の助手席から知人が撮影したといいます。
「大きいなと思った。動画が撮られた時間は搾乳をしていた。牛舎で。搾乳の時は機械が動いているので、音もするし人の気配もするが、近い所にクマがいてびっくりした」
岩手県ではツキノワグマが牛小屋に侵入。連日、牛の餌(えさ)が食い荒らされる被害も出ています。
今回、牧場の牛が襲われたり、飼料が食べられたりする被害はなかったものの、不安は拭えません。
「あれを見る限り肥えているように見える。夜に仕事が終わって帰る時間は暗くなるが、家までの数十メートル。すごく怖い。最近は気を付けて歩いている」
ヒグマの出没を受け、町役場は注意喚起の看板を設置。さらに、猟友会が箱わなを仕掛けます。
地元の猟友会
「(Q.この辺でクマは増えている?)増えてるね。人の前によく現れる。昔は人を見たら逃げていったが今は慣れたのか平然としている」
クマと遭遇したらどうする
この春は、人慣れしているとみられるクマが人里へやってくるケースが相次いでいます。
29日からゴールデンウィークが始まり、観光地に多くの人たちが押し寄せる中、懸念されるのは、行楽の最中にクマと遭遇することです。川沿いに現れた1頭のクマ。
「びっくりした、目の前にいたよ」
今月、山梨県で渓流釣りをしていた男性が目撃しました。
「水を飲もうとして沢に寄ったら、クマがこっちを向いて座っていた」
渓流を泳ぐアマゴを釣っていた男性。帰ろうとしたその時、突然、目の前にクマが。
「体長1メートルくらい。クマも驚いて逃げ出した感じ」
男性は去年のゴールデンウィークにも、釣りをしていた時にクマと遭遇していました。
「こっちに来るなよ、こっちに来たよ。あっちに行け」
「近くになってから(クマに)気付かれると、あっちもびっくりして襲われるかなと思って。こっちから声をかけて気付いてもらった。怖かった。大きかったので一番でかかった。今まで見た中で」
クマと遭遇した場合、どうすれば良いのでしょうか。
「春期管理捕獲」などクマ対策の最前線に立つハンターで、新潟県猟友会の会長を務める池田富夫さんに聞きました。
「できればクマから遠ざかる。ある程度距離がとれたら逃げることが一番いい。私も(クマと)向き合ったことあるが、クマは50メートルも100メートルも追いかけてこない。自分のテリトリーを越えればもう追いかけてこない。逃げるが勝ち」
「クマをしっかり見つめながらバックする。クマから目が離れたら一目散に逃げる。逃げるチャンスがあれば逃げたほうが良い」
(2026年4月29日放送分より)
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