緊張再び イラン報道「米艦船にミサイル2発」 米大統領「海峡脱出支援を開始」

緊張再び イラン報道「米艦船にミサイル2発」 米大統領「海峡脱出支援を開始」
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 ホルムズ海峡を巡る緊張が再び高まっています。アメリカ、トランプ大統領は、海峡を通航する船舶の支援措置を始めましたが、反発するイラン側はアメリカの軍艦を攻撃したと主張するなど、双方の対立は激しさを増しています。

【画像】イランが新たに主張しているホルムズ海峡の管理海域

米フリゲート艦を攻撃か

船舶への警告無線(革命防衛隊のTelegramから)
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船舶への警告無線
(革命防衛隊のTelegramから)

「すべての船舶に告ぐ。こちらは革命防衛隊海軍。イラン共和国の許可なき場合は攻撃され、破壊されます」

 アメリカ軍がホルムズ海峡に進入しようとすれば、攻撃すると警告したイランの革命防衛隊。

「ミサイル2発命中」
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イランメディア(4日)
「イランはアメリカ軍のフリゲート艦を攻撃しました。ミサイル2発が命中して、フリゲート艦は海域から引き返しました」

 4日、イランメディアはホルムズ海峡を通過しようとしたアメリカ軍の艦船がイラン側の警告を無視したため、攻撃対象になったと報じました。

 イラン当局からの許可なくホルムズ海峡を通過することはできないと改めて強調。

 これに対し、アメリカ側は「攻撃は命中していない」と否定しました。

 日本時間4日午後10時すぎ、次のような画像をSNSに投稿したトランプ大統領。

トランプ大統領が投稿した画像
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 イランの指導者や海軍、空軍、防空設備に×印が。アメリカの海軍や空軍、ミサイル防衛は、100%機能していると主張し、挑発を強めています。

米、海峡脱出支援スタート

 再び両者が対立を深めるきっかけとなったのは、トランプ大統領が3日に発表した、ホルムズ海峡で立ち往生する船舶に対する“支援措置”です。

トランプ大統領のSNS(3日の投稿)
「船舶が制限された水域を安全に通過し、自由かつ支障なく業務を続けられるよう導きます。中東時間の4日朝(日本時間の4日夜)に開始されます。この人道的な取り組みが何らかの形で妨害される場合、残念ながら力によって対処せざるを得ません」

トランプ氏の“支援措置”
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 「プロジェクト・フリーダム(自由作戦)」と名付けられた支援措置について、トランプ大統領は中立国のための「人道的措置」だと説明。

 アメリカ中央軍は4日、支援の第一弾としてアメリカ船籍の商船2隻がホルムズ海峡を通過したと発表しました。

兵員1万5000人、ミサイル駆逐艦、100機以上の航空機などを投入すると説明
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 兵員1万5000人とミサイル駆逐艦、100機以上の航空機などを投入するとも説明しています。

 アメリカのニュースサイト「アクシオス」は3日、新たな支援措置について、機雷が敷設されていない航路などの情報提供が中心で、必ずしも軍による護衛を含むものではないと報じています。

支配権拡大を主張

 イランは真っ向から反発しています。

イラン議会・国家安全保障委員会
イブラヒム・アジジ委員長

「ホルムズ海峡の新たな海上体制に対するいかなる干渉も、停戦協定の違反とみなされます。ホルムズ海峡やペルシャ湾はトランプの妄想に満ちた投稿で管理されることはありません」

イランが新たに主張しているホルムズ海峡の管理海域
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 イランの革命防衛隊は4日、イランによるホルムズ海峡の新たな管理海域を発表しました。

 これまでイランが事実上封鎖してきた海域から海峡の外側まで拡大し、UAE・アラブ首長国連邦北東部のフジャイラまで及んでいます。

 一方、イランが行った14項目の提案に対し、アメリカ側から回答があったことが明らかになりました。

 仲介国のパキスタンを通じて回答があり、イラン側が内容を精査しているということです。

 未だ“開放”の見通しが立たないホルムズ海峡。

オーストラリア、アルバニージー首相と高市総理
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 オーストラリアを訪問中の高市総理は、アルバニージー首相と会談し、中東情勢や中国などを念頭にエネルギーを始めとする経済安全保障について共同宣言を発表しました。

高市総理大臣
「エネルギー安定供給やレアアース、重要鉱物を含むサプライチェーン強靭(きょうじん)化など、我が国にとっても待ったなしの課題への対応で、協力強化を確認できたことは、現下の中東情勢の中にあって、大きな成果だと考えている」

(2026年5月5日放送分より)

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