2日、井上尚弥選手(33)が中谷潤人選手(28)に勝利したボクシングの歴史的一戦。その舞台裏を独占取材で振り返っていきます。
たどり着いた史上最大舞台
伝説の試合から一夜…。
井上選手
「やり終えた。ひとまず大仕事をやり終えた。今はホッとしている気持ちです」
ボクシングで階級の壁を超えた世界ランキング、パウンド・フォー・パウンドで2位の井上選手と6位の中谷選手。真の最強を決める戦いを見届けようと、2日に東京ドームには日本ボクシング史上最多5万5000人が集まりました。
最初に登場したのはモンスター・井上選手。控え室は、緊張感に包まれていました。
王者となり13年、無敗を貫くモンスターの最強を証明するための戦いが始まろうとしていました。
もう1人の無敗、中谷選手。15歳で単身アメリカに渡り、ボクシングに人生を捧げた中谷選手。最強を塗り替えるための絶好の機会が訪れていました。
互いに違う道を歩みながらも最強という称号に導かれ、たどり着いた史上最大の舞台です。
繰り広げられた異次元攻防
序盤、張り詰めた空気の中で、カウンターを狙う中谷選手。井上選手が紙一重でかわします。
繰り広げられたのは、パウンド・フォー・パウンド同士による異次元の攻防でした。
互いのパンチをミリ単位で読み合う神経戦は続きます。
8ラウンドに入ると、中谷選手が前へ。必殺のパンチが交錯します。
11ラウンド、井上選手が右アッパー。中谷選手にクリーンヒットを当てました。
一度も倒れることなく、12ラウンドを戦い抜いた2人。最高峰の戦いを制したのは井上選手。3-0の判定勝利。世界タイトルマッチ28連勝となりました。
試合中ほほ笑み合いの理由
激闘から一夜…。
井上選手
「楽しかったですね。率直に。36分間(12ラウンド)で人生が変わる。本当に難しい試合だった。少しのミスが取り返しのつかないことになる。集中力も切らしてはいけない試合だった。それも楽しかった」
実はこの試合で象徴的なシーンがありました。
8ラウンド、壮絶な打ち合いの中で交わされていた笑顔。
「お互いが高い技術を持って、オフェンス、ディフェンス。ディフェンスからのオフェンス、それでも当たらない。そこにあのほほ笑みがあったと思う。その領域でやっている人にしか分からない楽しさが詰まってましたね」
伝説の戦いを制し、さらなる先へ。井上選手の次なる戦いは…。
「対戦相手に関しても、まだ白紙状態。自分が熱い気持ちになれる選手と戦いたい。あと2年は(実力が)伸びるんじゃないか。まだまだ伝説は続けていきたい。終わった時に『とんでもないことをしたんだな』というものを作れればいい」
※井上選手はこの試合が評価され、5日、2年ぶりにパウンド・フォー・パウンド1位に返り咲いた。
(2026年5月4日放送分より)
