
うす塩味はオレンジ色、のり塩味は黄色、コンソメパンチ味はベージュです。一目で味が想像できるポテトチップスのパッケージですが、ナフサ不足の影響で、こうしたパッケージから色が消え、白と黒のモノトーンに切り替えられることが分かりました。長引く中東情勢の混乱は、身近な生活にもじわじわと影響を及ぼしています。
カルビー、パッケージを“白黒”に
高市早苗総理大臣
「各国から代替調達を通じて、原油も石油関連製品も日本全体として必要となる量は確保できている。国民の皆さん事業者に向けて、定量的かつ適時に発信をしております」
11日の国会で、原油の安定供給について“確保できている”と改めて強調した高市総理。代替調達先の一つとして、中央アジアのアゼルバイジャン産の原油を積んだタンカーが、12日にも横浜市に到着する予定です。
しかし、日常生活には影響が出始めています。11日、主力商品である「ポテトチップス」などのパッケージを順次、白と黒の2色に変更する方針を取引先に伝えていたことが分かった、大手菓子メーカーのカルビー。
今月25日以降、カラーのパッケージがなくなり次第、順次切り替えられます。
「30~50%値上げ」も
異例の対応の背景にあるのが、印刷インクの原料となるナフサが不足している影響です。足元では「原材料が足りない」という声も上がっています。
新里製本所 新里知之代表
「ビニール接着剤がないって言ってたよね。一個頼んでおいた方がいいよ」
東京・文京区にある老舗の製本所。1934年の創業以来、90年以上紙の本を作り続けてきました。ナフサ不足の影響を受けるのは印刷インクだけではありません。
「本の背中に塗る接着剤ですが、こういうものの供給が不安定になってきていて。今も発注すると(納品まで)1カ月以上かかる。ちょっと(先が)見えない」
印刷したページをまとめる合成接着剤も石油由来の製品です。
「これがないと固まらない。なかったら(製本が)できないです」
「(Q.代替品はない?)代替品はない」
こちらの製本所では、イラン情勢の悪化を受けてすぐに、合成接着剤など当面必要な資材の確保に動きました。今後はコストが増えるため、収益の悪化は避けられない見通しです。
「今のままでいけば(在庫が持つのは)あと2カ月くらい。(今後は)30~50%値上げする通達が来ているので。痛いですよ。かなり」
「コストが直撃」
影響は他の面でも。本の運搬に欠かせない包装資材。不足すれば本を一度に大量に運ぶことが難しくなり、膨大な時間と労力が奪われます。
「(ラップ資材が)ついこの間まで600円なものが今、1本1000円になっている。ネットだと2000円~2500円で転売される。恐ろしい」
本をまとめる時に使うひもや、合成接着剤を入れる袋も石油由来の製品であるため、不安は尽きません。
「例えば食品だと、容量を減らしたり(できるが)価格が上がれば、そのままコストに直撃していく。うちの価格にいきなり高くは乗せられない。どうやってしのいでいくか見えない。見えないんですよ」
(2026年5月12日放送分より)
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