12日、参議院外交防衛委員会において、立憲民主党の田島麻衣子議員が、先月開催された「昭和100年記念式典」で天皇陛下のお言葉がなかった理由について厳しく追及した。
田島議員は「天皇皇后両陛下は中央に座っていらっしゃったが『お言葉』がなかったってことについて、国民の皆さん、総じて『なんでだろう?』という声が非常に多い」と指摘し、理由を質した。
これに対し、内閣府大臣官房の原・昭和100年記念式典準備室長は、「今般の式典の趣旨・目的や過去の政府主催式典でのご臨席などの状況などを総合的に勘案し、ご臨席のみをお願いすることとしました」と回答。
田島議員は「政府の意向という理解か?」と畳みかけると、原室長は再び「総合的に勘案し…」と同じフレーズを繰り返した。
田島議員はさらに「そのような政府の意向は、例えば明治100年記念式典は1968年に開かれていますが、この時には天皇陛下のお言葉はあったんです。この政府の立場と矛盾することはないでしょうか?」と再追及。しかし原室長は、「繰り返しになりますけれども、政府としては、今般の式典の趣旨・目的や過去の政府主催式典でのご臨席などの状況などを総合的に勘案し、今回の式典につきましてはご臨席のみをお願いすることとしたものであります」と同じ回答を繰り返した。
この木で鼻をくくったような答弁に、議場内はざわつき、ヤジも飛んだ。
原室長は続けて「なお、天皇皇后両陛下がご臨席される全ての式典においてお言葉を承っているわけではないと承知しております」と付言した。
田島議員は「こちらの方からも『答えてない』という声が上がっていますが、しっかりとお答えいただきたいと思います。明治100年記念式典でお言葉があり、今回の昭和100年記念式典でお言葉がない、この差はどのように説明されますか?」となおも聞いた。
原室長は「繰り返しになりますけれども、これまで天皇皇后両陛下がご臨席される全ての式典においてお言葉を承っているわけではないと承知しております」と同じ答弁を繰り返した。
その後も田島議員は追及の手を緩めることなく質問を重ねたが、原室長は最終的に4度にわたり「総合的に勘案」という言葉を用い、具体的な理由への言及を拒んだ。
田島議員は「具体的な点については一切答えられないということなんですよね。残念」と批判。式典後に宮内庁から「過去の歴史から謙虚に学び、深い反省とともに、平和を守るために必要なことを考え、将来へつなげる努力を続けることが大切」との陛下の思いが公表されたことに触れ、「私はこうしたお考え、極めて重要な意義を持つと感じました。非常に残念です」と述べ、次の質問に移った。
(ABEMA NEWS)

