
「ナフサショック」が広がる中、国内ではポリ袋など包装資材の値上げが進み、使用を取りやめる店も出ています。
印刷会社「インク仕入れ値上昇」
中東情勢の混乱による「ナフサショック」は13日も広がりをみせました。
高知の名物菓子「ミレービスケット」の一部商品が、包む材料の入荷遅れなどから生産停止に。朝日新聞によると、カゴメケチャップも一部商品のパッケージの変更を検討しているといいます。
今、現場で何が起きているのでしょうか。
埼玉県にある、主に食品パッケージを製作する印刷会社です。現状を尋ねると、インクそのものは不足していないといいます。
「主材料のインク、溶剤、接着剤は確保という部分では問題はない状況」
パッケージ印刷のほとんどは、鉄製のシリンダーに彫刻されたへこんでいる部分にインクを染み込ませ、フィルムに張り付ける「グラビア印刷」という方法です。
こちらの工場では7色での印刷が行われていました。問題なのは、原材料の仕入れ価格です。
「(フィルムなど)仕入れ値も2割から、溶剤は倍以上(の価格)になっています」
インクの濃度の調整や、洗浄に使用される溶剤が高騰したため、印刷のコストが上昇しています。パッケージを変更する動きについて、担当者はこのように話します。
「(色数を減らすと)加工において印刷コストが下がるでしょうね」
野菜の包装は新聞紙
食品の包装そのものを変えた店もありました。神奈川県の葉山にあるパン専門店では、保存用に無償で渡していたナフサ由来の袋の提供をやめ、大半を紙袋に入れて渡しています。
アフロパン 橋本さん
「お客さんから『困ります』と声をいただくかなと思っていた。『昔の良き風習に戻るだけ』って言ってくださるお客様も結構いた」
こちらの青果店では…。
フクミ青果 今福秀伸店長
「こういった野菜も、袋に詰めて1本ずつ包装していたんですけど、最近は(箱に)バラで提供するように」
ゴールデンウィーク明けに、ラップやトレー類が大幅に値上がりしたため、トレーごとラップでくるむような包装をやめました。
「『ダイコン下さい』って言われたら、新聞を巻いて、レジ袋に一緒に入れてあげるんです」
新聞紙で包むと風や光も通さず、劣化が遅くなるといいます。
客
「(昔は)野菜は包まなかった。買い物カゴ持って、みんなそこに入れて(もらった)」
今福店長
「昔の話?そうだね。土間にどんと置いてね。夏でも冬でも」
確かにそれは昭和の原風景のようです。
「“昭和の時代”は八百屋さんはすべてがそのまま野菜が店頭に並べられて、(昔は)お客様が野菜を自分で選んで、持参したカゴに入れてもらう形でしたよね」
(2026年5月14日放送分より)
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