
クマ研究者の大学にもクマが出没しました。もはや人里もクマのテリトリーなのか。研究者が目の当たりにした脅威を解説します。
大学を縦横無尽に駆ける
カメラが探しているのは、茂みに潜むクマです。クマが現れます。
14日の午後1時50分ごろ、岩手大学の敷地で撮影された映像です。建物に面する草むらにクマが逃げ込むところを、岩手大学の山内貴義准教授が捉えました。
さらにその4時間後、草むらに居座るクマは顔を上げ、辺りを見回しています。
山内准教授
「これ、においをかいで状況を…」
市街地にある岩手大学にクマが侵入し、現場周辺では今も警戒が続いています。
山内准教授
「数日前から大学の近くでは(クマが)出ている話があったので、警戒はしていたが、きのうの早朝にかなり近い所に出たという話があって、かなり警戒していた」
14日一日だけで、岩手大学の周辺や盛岡駅からも近い市街地の中心部で、クマの目撃が相次いでいる異常事態です。
岩手大学の学生が撮影した映像です。茂みの中にクマがいます。
14日の午前7時半ごろ、大学の敷地内にある学生寮から撮影されました。白い建物が、岩手大学の学生寮です。
駆けつけた警察官も、茂みの中に移動するクマを目撃していました。
猟銃を持った猟友会や警察が、大学の構内でクマの警戒に当たり、授業が休講となる事態に。
警察がドローンを使って捜索すると、学生寮から200メートルほど離れた大学敷地内に、クマが居座っているのを見つけました。
この時、盛岡市では初めてとなる緊急銃猟の実施が決まったものの、クマは茂みに隠れてなかなか姿を現しません。
山内准教授
「(Q.今、クマを確認?)いるか車で見たが、茂みが深く車も入れないので分からない」
現場に駆けつけたのは、大学の構内にいた山内准教授です。この1時間ほど前に、クマの姿をカメラで捉えていました。クマは、大学の敷地内にある馬小屋の前を走っていきます。
山内准教授
「校舎のほうに行ったのではと、『これはまずい』という話になって。また畑のほうに戻っていく姿が。馬小屋の手前を走り抜けていく動画。住宅もかなり近いこともあったので、銃ではなく麻酔。緊急銃猟は麻酔を使って捕獲する話になり、同行した」
緊急銃猟も“見失ったクマ”は?
クマが出没した岩手大学があるのは、盛岡駅から1.5キロほどの市街地です。
映像に映ったのは3カ所です。14日の午前7時半ごろには、学生寮の前の茂みに潜む姿が。午後1時50分ごろには、馬小屋の近くを走っています。さらに、午後6時ごろには、住宅近くの茂みでも。
住宅の近くの茂みから顔を出すクマを、現場にいた山内准教授が撮影しました。
山内准教授
「大学側がカメラを仕掛けてほしいと。カメラを仕掛けに行った時に、目の前にいきなり茂みからクマが出てきた。5メートルくらい前の茂みを出たり入ったりしていた」
その後、クマは茂みに隠れて見えなくなり、緊急銃猟は中止になりました。
15日、番組の取材班は新たな映像を入手しました。
14日の午後7時ごろ、辺りが暗くなると、クマが再び大学の学生寮のほうへ向かってきたのです。
山内准教授
「おそらくあの体格のクマだと、親と一緒にいた可能性があるが、親とはぐれて街中に迷い込んだのかなと。日中は車や人が非常に往来しているので、大学内に入ってしまって、周りに人間が取り囲む感じになり、出るに出られず。夜になって人も少なくなって(大学内から)出て行ったのでは」
14日の夜、市街地にある神社の近くでも、クマの目撃情報が。
大学の敷地内には箱わなが設置され、警戒が続いています。
(2026年5月15日放送分より)
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