
兵庫県のたつの市で母と娘が殺害された事件。10年前に隣に住んでいて指名手配された大山賢二容疑者(42)を目撃したという女性が、当時の様子について話しました。
10年前の隣人 どんな人物?
19日に兵庫県たつの市で、田中澄恵さん(74)と娘の千尋さん(52)が遺体で見つかった事件。連絡がとれないことを不審に思った知人から警察に相談があり、警察が田中さんの自宅へ向かうと、自宅のドアは施錠されておらず、母の澄惠さんと娘の千尋さんが倒れているのが見つかりました。
母の澄惠さんには動脈に達するほどの深い傷があり、娘の千尋さんには複数の刺し傷があったということですが、現場で凶器は見つかっていません。
指名手配されたのは、住所・職業不詳の大山賢二容疑者(42)。被害者である田中さん親子の自宅の隣の家に以前住んでいた男でした。
大山容疑者を幼少期から知る同級生
「普通におとなしくて、口数は少ないですけど、普通の子って感じですけどね」
この手配写真は9年ほど前に撮影されたものです。
「(写真を見て)全然変わってないです。小さい時から変わってないです」
「(Q.殺人事件を起こすような)もちろんそんな感じでもないし、怒ったりキレたら何するか分からんとか、そんなもん一切なく、怒るような子でもない。もうおっとりしてて」
住んでいた当時は
およそ10年前までは、父親と2人で隣に住んでいたという大山容疑者。近隣住民によると、父親が亡くなり、大山容疑者が家を出ていった以降は空き家だったといいます。
大山容疑者が住んでいた当時を知る人はこう話します。
近隣住民
「多分、大山容疑者が小学校時代にはすでに隣人だったと思う。(被害者の)田中さんは20年前にこっちに来られたから、(隣人としては)20年前からやね。(大山容疑者)本人は知らないけど、お父さんはおとなしい方だった。見た目も真面目だし、普通の家庭に感じました。息子の存在は知っていたけど、表に出ることもなく、事を起こすこともない」
大山容疑者自身は近隣住民との交流はなく、被害者との間にトラブルがあったかも分かっていません。
さらに、2人が殺害された現場には、財布や携帯電話のほか、通帳が残されていたことが分かりました。
防犯カメラに容疑者の姿
被害者と容疑者の間に何があったのでしょうか…。
事件があったとみられるのは、被害者の死亡推定時刻である13日ごろ。遺体が見つかったのは19日ですが、この間に現場周辺で大山容疑者の姿が防犯カメラに映っていました。
17日に撮影されたものに映っているのは、黒縁メガネに黒色のキャップ帽をかぶった大山容疑者です。白いTシャツの上には、腕を片方通した状態で薄い色の上着を羽織っているように見えます。黒いバッグは肩にかけず、大事そうに手で抱える様子が映されていました。
なぜ、事件があったとみられる13日の4日後に、現場付近にいたのでしょうか?
16日、大山容疑者が兵庫県高砂市内で職務質問された際に、「人を殺した」と話していることが分かりました。
事件後、大山容疑者の姿が確認されたのは、現場から約30キロ離れた高砂市内でした。
捜査関係者によると、16日、路上で寝ていた大山容疑者に、警察が職務質問をしていたことが判明。その際に大山容疑者から「人を殺した」と伝えられましたが、身柄の確保には至らなかったということです。
荷物の中には、凶器とみられるものは所持していなかったといいます。職務質問が終わると、警察が車で送り届けたのは、たつの市内の現場付近でした。
目撃者が語った違和感
大山容疑者とみられる男を目撃した人
「(空は)薄明るい感じで、黒い帽子にメガネでマスクで。背中丸めた感じで下向いて座ってたから」
大山容疑者とみられる不審な男が、自宅前に座り込んでいるのを見たという住民。不審な男が目撃されたのは、職務質問の翌日。現場から数100メートルの場所です。
17日の午前4時半過ぎに帰宅した家族が、自宅前で不審な男を見つけました。
「歩いてちょっと近づいたらしいんですよ。砂利の踏み音するのにもかかわらず、下向いたまま手で何かしてたらしい。何かをしてて、変な音がしてたっていうの。後から考えたら多分ラジオかな。周波数を合わせるような音やったんと違うんかなって。キュルキュルキュルとか、ギリギリギリ」
「(Q.雑音みたいな?)そうそう。それがしたから、おかしいと思って。近づいたのに、やっぱり無反応で。玄関に変な人がおるって確実に変って(電話で)言われたから」
家族の連絡を受け、家の外をのぞくと男が座っていたといいます。
「誰か間違えてきてるくらいの感覚だったんで、声かけたんですよ。なんですか?って言ったんだけど、動きもしない、一切」
「(Q.無視?)無視ですよ。いやいやおかしいわと思って、すみません、なんですかってちょっと」
「(Q.もう一度言ってみた?)もう一度ちょっと大きめで言ったら、もう本当にスーッと立って、正面向いたままスーッて立って、首だけ動かして私の方見たんですよ。なんか違うとこ見てるみたいな。顔は向けてるけど、違うとこ見てるみたいな感じに見えて。(窓を)ビャンって閉めて、すぐ警察(に通報した)」
警察を呼ぶと伝えると…
これは、付近の防犯カメラの映像です。日時は17日の朝5時。目撃情報のあった時刻とほぼ同じ日時に撮られたものです。別の防犯カメラに映った大山容疑者と服装がよく似ていて、カバンから上着を取り出しているように見えます。
「すごく寒かったんですね。肌寒い感じ。ガタガタ震えてるのに上着を着ない。トートバッグの中に上着が入ってるっていうのは、後から(防犯カメラ映像で)確認したらそうなんやなって」
その後、警察を呼ぶと伝えると立ち去ったという男。
「(Q.どっちの方に向かった?)それが現場の方だったんですよ。でもすっごいゆっくりだったのよ。後ろ振り向きながら進んでいっても、ヒョロヒョローッと。ヒョロヒョロしながら進んでいったから」
「(Q.フラフラしながら?)そうです。ちょっと足痛いのかな、みたいな。寒い中何時間も座ってたら急に立ったりできないでしょ。その状態」
警察が提供した防犯カメラの映像を見ると、歩き方が少しふらついているようにも見えます。
また、目撃者が撮影した男の写真をみると、上には白い服、下は黒いズボンで、手には黒いカバンと白い上着を持っていて、大山容疑者の特徴と一致しています。
通報を受けその後警察が来ますが、不審な男の姿は見つかりませんでした。
(2026年5月26日放送分より)
この記事の画像一覧
