
アメリカの中央軍がイラン南部を攻撃したと発表しました。停戦協議は停滞と半歩前進をくり返し、締結のめどは立っていません。
【画像】米軍が“ホルムズ沿岸”を爆撃…停戦めぐり続く駆け引き
米軍“ホルムズ沿岸”を爆撃

ここしばらく、戦闘のなかったホルムズ海峡。25日も周辺海域には、タンカーや漁船がひしめき合っていました。しかし、日が暮れた後に事態が急変しました。
CNN
「速報ニュースをお伝えします。イランが爆撃を受けました。米中央軍は、海峡の米軍を狙ったイラン軍事施設を攻撃したと言います」

アメリカメディアによると、革命防衛隊がボートで機雷を敷設していたため、アメリカ軍がこれを攻撃。するとイラン側が対空ミサイルを撃ってきたため、発射基地を攻撃したということだそうです。アメリカ中央軍は「自衛のためだった」と説明しましたが、イラン外務省は声明で「アメリカによる明白な停戦違反だ」と非難しています。
濃縮ウランで譲歩も“隔たり”
タイミングとしては、戦闘終結に向けた合意文書の“詰めの作業”を行っている最中です。

アメリカ ルビオ国務長官
「草案の合意形成はできている。協議は単語や文章の解釈をめぐり調整に数日かかるものだ」
和平案をめぐっては、アメリカが一部譲歩したことで合意に近付いたと言われています。例えば、イランが石油を自由に販売できるよう制裁を一部解除すること。アメリカが回収するとしていた濃縮ウランの扱いについては「イラン、または別の適切な場所で廃棄される」と述べ、幅を持たせる姿勢も見せ始めています。
ただ、アメリカが歩み寄った分、イランは距離を取る。そんな駆け引きが1カ月以上繰り返された結果、今に至っています。

イラン外務省 バガイ報道官
「協議中だった多くの問題について結論に達したことは確かだが、合意への署名が間近だというのは誤りだ。アメリカの政策決定は一貫性を欠くのが常だからだ」
モジタバ師「時計の針戻らず」

イランは、ホルムズ海峡の管理権や凍結資産の解除、停戦にレバノンを含むことなど、アメリカに飲ませたい要求が他にもあります。イラン側が譲歩することはあるのか。26日に出された最高指導者モジタバ師の声明にその姿勢は見えませんでした。

イラン最高指導者 モジタバ師の声明
「時計の針は巻き戻せない。アメリカはもはや、この地域で悪事を働いたり、軍事基地のための安全な場所を持つことはできず、日ごとに以前の立場から遠ざかっていくであろう」
