
千葉県市川市にあるイスラム教のモスクと市の間で、公園の使用を巡り話し合いが続いていました。26日、市は公園の利用は認めましたが、集団的な礼拝は認めないと通知しました。
30年間続けてきた文化交流
祈りを捧げる多くの人々。建物に入りきらず、外で礼拝を行う人もいました。
27日、千葉県市川市にある「行徳モスク」で行われていたのは、イスラム教の伝統的な祭りである「犠牲祭」です。
およそ30年前にモスクができたころから大々的に行ってきた祭りですが、今年はある問題が起きました。
市川市の担当者
「南沖公園でシートを敷いて礼拝をすることで、遊具が使えないなどの声があり、(公園使用の)申請を取り下げるようお願いしました」
行徳モスクでは、ラマダン明けの祭りと犠牲祭の日には、モスクの向かいにある南沖公園を利用し、礼拝や出店などで長年文化交流を行ってきました。
しかし、今回は公園の使用許可が初めて下りませんでした。
行徳モスク 宮澤アブドッラ代表役員
「最初は(申請を)取り下げてほしいということから始まった。(公園で)集団礼拝ができないというルールも法律もない。そういうことも話したら、他の人が公園使うのを遠慮すると」
これまでと同じように公園を使用できるよう、市と話し合いを重ねたといいます。すると…。
祭り開催「理解を」主催者
市川市の担当者
「ギリギリまでモスク側と話し合いをして、公園でシートを敷いての礼拝などを行わないことを条件に許可を出しました」
公園では出店などの文化交流だけが許可され、礼拝はモスクの敷地内で行われました。
公園でイスラム教の祭りが行われることをどう感じているのでしょうか。地元の自治会長が番組の取材に応じました。
自治会長
「(30年前)当然はじめは違和感を覚えたし、ごみ問題などトラブルはありました。現在は大きな問題はないと感じる。国籍・宗教問わず信頼関係を深め、仲良く共存をしていきたい」
一方で、公園が使われることに問題を感じるという近隣住民もいました。
「自転車がずらっと並べられていたり、道に人があふれ、通行に迷惑がかかったりしています」
モスク側もごみ拾いや交通整理をしているといいます。宮澤代表役員は今後も地域と協力して、祭りを続けたいと話しています。
「(公園でできず)みんな足りない気持ちがいっぱいだったが、市川市のイメージを悪くしたくない。近所に迷惑かけたくない。ムスリムコミュニティーはルール違反しているとか、市役所と闘っているとか、そういうのも全然したくない。みんなに理解をいただきたいです」
(2026年5月28日放送分より)
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