新選組ゆかりの刀剣 博物館も公認“土方歳三の刀” 近藤勇の脇差し?予想買い

新選組ゆかりの刀剣 博物館も公認“土方歳三の刀” 近藤勇の脇差し?予想買い
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 歴史上の人物のそばで時代を共にした刀剣。今回は土方歳三をはじめ、新選組ゆかりとされる貴重な刀を紹介。博物館のお墨付きもあるコレクションに迫ります。

【画像】近藤勇のものと思われる脇差し

土方歳三が所持したとされる刀剣

佐藤肇祐さん
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 歴史好きの佐々木亮太アナウンサーがやってきたのは、東京から約200キロ離れた長野・松本市です。この地で、幕末を中心にした貴重な刀剣を持つコレクター・佐藤肇祐さんを訪ねました。15振もの刀剣を持ち、コレクションの中には、博物館などに展示協力できるほど貴重なものもあります。

土方歳三
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 まずは、博物館も認めた、新選組・鬼の副長が所持していたという刀剣です。

佐藤さん
「新選組の鬼の副長、土方歳三さんが所持したとされる刀です」

佐々木アナ
「ありがとうございます!さっそくきました!」

 土方歳三は幕末、京都の治安維持のため結成された「新選組」で副長を務めた、今でも人気の剣豪です。司馬遼太郎の小説「燃えよ剣」の主人公になるなど、剣に生き、剣に死んだ男として知られています。

霊山歴史館に数年前に特別展示された刀
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佐々木アナ
「本物か偽物か分からないですよね?」

佐藤さん
「京都の霊山歴史館に数年前に特別展示された刀。そういう来歴があります」

坂本龍馬を近江屋で斬ったとされる刀
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 霊山歴史館は、5000点を超える幕末に関する貴重な文献や資料を収蔵し、坂本龍馬を近江屋で斬ったとされる刀や、高杉晋作愛用の品などを展示する有名な博物館です。

佐々木アナ
「これを手に入れた経緯は?」

佐藤さん
「京都の老舗の刀屋さんに実際に、土方歳三が所持したとされる刀が非売品であるというのを聞いて、その社長さんとの交渉の中で『私も年齢的にいつまでも生きられるわけじゃない』。そういうタイミングもあって、そういう方が現れたら、その時が譲るタイミングだと」

 霊山歴史館の学芸員も認めた、いわばお墨付きの土方所用の刀剣です。

直刃の特徴
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佐々木アナ
「刃文(はもん)がすごく真っ直ぐですね」

佐藤さん
「この刀に関しては包丁のような真っ直ぐな直刃です。この直刃の特徴というのは超実戦向きです。この華やかさというより、実戦で強い刀を土方は欲しがるので。実戦で強い包丁のような刃を特別注文したと思われます。これが製作年月日、文久三年八月吉日。まだ浪士組だった時に会津藩の松平容保公から新選組という名前を拝領して、その文久三年です」

拵は永倉新八が所有していた
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 他にも、刀身が収まる拵(こしらえ)は、新選組二番隊組長の永倉新八のものだったそうです。

佐藤さん
「土方が文久3年にこの刀を作らせて何度か使用して。坂本龍馬もそうなんですけど、幕末の志士というのは結構(刀を)交換するんです。そんな中で土方と永倉は無二の親友ですから、その永倉にあげて、自分の拵を作ったというふうに伝わっております」

近藤勇の刀剣 予想買い?

近藤勇のものと思われる脇差し
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佐藤さん
「近藤勇のものと思われる脇差しです」

 偉人の刀剣を集めるには、確かな目利きで“先買いする”のがコツだそうです。戦国武将・上杉謙信や坂本龍馬の刀剣をはじめとした美術館などで目にするものは、一時、作者や出所が不明だったのですが、後の鑑定や古文書の発見によって名だたる人物の所持品だったと判明したものです。実はこういうケースはたくさんあり、佐藤さんは、その可能性にかけています。中でも、近藤勇のものと判断した理由があります。

近藤家の家紋
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「この縁をご覧下さい。近藤家の家紋が入っております。近藤勇は、天然理心流の4代目の宗家に値します、プライドがすごくあったと思うんです。逆に言うとそれは家紋をいつもアピールしたい、その裏返しです。確実によそ行きの拵に自分のプライド・家紋を入れたはずです」

 近藤の肖像画には、胸元の部分に家紋が入っているのが確認できるものもあります。

梅の花
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「そして、鍔(つば)。花なんですけど、梅です。実は近藤勇というのは、梅の花を非常に好んだと伝わっています」

 慎ましく咲く、その姿に心打たれたと言われた梅が、東京・日野市に残っています。佐藤さんには購入を急がなくてはならない理由が他にもありました。それは海外流出阻止です。

「私が刀屋さんにご連絡をした時に、この刀は審査に出していると、鑑定機関にとてもいい刀だから、さらに上の審査も合格するだろうと。その合格した鑑定書をつけておけば、おそらく海外の方が買うだろうと言われました。なので、海外に流すわけにはいかないとすぐ思いました。私も裕福ではありませんが、頑張りました。『私が買います!』と。私の手元に研究材料とさせてもらって、私の見解と、これからの歴史遺産の発掘を待つのみです」

近藤勇
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佐々木アナ
「あの近藤勇といえば、有名な写真がありますけど」

佐藤さん
「左端に刀掛けに脇差しがのっております。ロマンを膨らませるとしたら、その脇差がこれだった可能性はあると思います」

佐々木アナ
「そういうところで、やっぱりこれは近藤さんのものなんだなということですね」

佐藤さん
「もののような気が少しずつしてきますよね」

 さらに、佐藤さんはこう見ています。

会津兼定
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「近藤勇は虎徹。これが代名詞になっているんですけど、実はそうじゃありません。刀主は会津の兼定です。近藤勇も幹部です。なので、いろいろな自分よりも上の立場の人だったりとか、力添えをしてくれる人たちから刀をしょっちゅうもらったりします。なので、たくさんの刀をストックしていたと思います。その中の一振と思われます」
「この刀はある程度立場の高い人から譲り受けた可能性があると、これだけの年季の入った兼定の中でもいい刀なのでそれを気に入って実戦で使うというよりは、よそ行きの、例えば幹部に面会した時とか、何もないだろうなっていう時に腰に差したんじゃないかと思います」

佐々木アナ
「例えばですけど、松平容保から下賜(かし)された可能性はあるんですか?」

佐藤さん
「そういう可能性はあると思います。それだけの刀です、この刀は」

「無銘に偽物なし」

お次も、新選組のメンバーの刀剣です。

佐藤さん
「新選組の…」

佐々木アナ
「また新選組!」

佐藤さん
「そうです、五番隊組長の武田観柳斎さんという方です」

武田観柳斎とは
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 武田観柳斎は、初期の新選組の幹部として、軍師や交渉役を務め、近藤に重宝されたと言われています。

無銘でも…
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「これは無銘ですね」
「刀鍛冶が書いてありません。無銘じゃないですかと思うかもしれないですけど、無銘でも刀の価値は高かったりする場合があります。それはなぜかというと、刀鍛冶が自分より立場の上の人とか、そういう方に刀を納める時に、私ごときの名前が入っていると失礼になってしまうというパターンがありますので、無銘にしたということも非常に多いです。そして刀の用語で『無銘に偽物なし』ということわざがあった。江戸時代は非常に偽物が多く作られました。無銘の刀にわざと全然違う刀鍛冶の名前を彫って、それを転売します。それは偽物なんですけども、要は無銘というのは誰かがいろいろな人が鑑定したとしても、それは当たるか当たらないかも分かりません。だから偽物がないという意味です」

佐々木アナ
「そういうものなんですね。もう横にも裏にも…」

金象嵌
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佐藤さん
「こちらですね。武田観柳斎所持。これは金象嵌ですね」

佐々木アナ
「こういうのが実際に武田観柳斎が持っていたという証明になるんですか?」

佐藤さん
「諸説あり、刀を持っている人の考え方にもよるんですけど、この刀鍛冶は鑑定書がついております。鑑定機関が刀のでき、金象嵌のでき、それをトータルで見て判断するわけです」

 この鑑定書もあって、佐藤さんは購入しました。

佐々木アナ
「当然、新選組ですから、我々が知っている名士たちが『いいね!この刀』と見ていた可能性あるんですか?」

沖田総司
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佐藤さん
「それはあると思いますね。沖田総司なんかは一番隊の組長です。幹部は常に集まって会議とかしますし、意思疎通もすごくしている中で、沖田総司が『武田さん、その刀格好いいですね!』『そうかな?』なんて言ってるかもしれないですね」

佐々木アナ
「いいですね。ロマンです」

佐藤さん
「ロマンですね!」

(2026年5月19日放送分より)

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