
先月31日までシンガポールで行われていたアジア安全保障会議で、前回と比べて中国に対するアメリカの態度が一変しました。また、日本と中国の溝も目立つ形となっています。
【画像】今年は「台湾」に言及せず アメリカのヘグセス国防長官
日本批判の中国に大臣反論
毎年この時期、各国の防衛閣僚らが集まって、アジアの安全保障を議論する通称「シャングリラ会合」。出席した小泉進次郎防衛大臣(45)は先月31日、中国が日本の防衛力強化を「新型軍国主義」だと批判していることに強く反論しました。
「核兵器と戦略爆撃機を大量に保有する国が、そのいずれも持たない日本を新型軍国主義と呼んでいるとしたら、おかしいと思いませんか」
今回の会議で各国が注目したのは、アメリカのヘグセス国防長官が中国に対してどのようなメッセージを打ち出すのかです。
去年は中国の脅威について、こう批判していました。
「武力で台湾を征服するという共産中国のいかなる試みも、破滅的な結果を招きます」
しかし、今年の演説には「台湾」という言葉はなく、攻撃的な姿勢は鳴りを潜めました。
先月、およそ9年ぶりに北京で会談したトランプ大統領と習近平国家主席。台湾有事を巡って、何らかの密約が交わされたのではないかともささやかれています。
小泉大臣が国防長官に質問
一方でヘグセス長官は、同盟国の安全保障への「ただ乗り」にも言及し、防衛費増額などの取り組みの強化を求めました。
「アメリカが裕福な国の防衛を支える時代は終わりました。私たちに必要なのは、保護国ではなくパートナーです」
アメリカが西半球の利権を優先するなか、アジアへの関与が弱まることへの不安も出ています。
司会者
「いくつか質問を募集します。どうやら日本の小泉大臣が発言したいようですね」
この場で、同盟国の大臣が質問するのは異例です。
小泉防衛大臣
「一部の国がアメリカの関与を過小評価しているのではないか。この地域に対するアメリカの立場についてお聞かせください」
ヘグセス国防長官
「私はほかのどこよりも多く、この地域を訪問してきました。この地域に背を向けることはありません」
複数の防衛省関係者によると(朝日新聞)、質問は小泉大臣自身の発案だということです。一連のイベントを終えて、小泉大臣は次のように述べました。
「我が国の防衛政策についてしっかりと説明するとともに、カウンターパートと個人的信頼関係を一層強化する機会となったことは大変有益だった。中国側の日本に対して言いたいことがあるなら、ぜひ会談を行いたい。その場で言いたいことを言っていただきたい」
(2026年6月1日放送分より)
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