
マグロやイワシに続き、今度は毛ガニが豊漁です。豊漁に沸く町がある一方、記録的な不漁に泣く町も…。なぜ、こんなに差があるのでしょうか。
「毛ガニ」が異例の豊漁
毛ガニでいっぱいのカゴが次から次へと運ばれていきます。ここは北海道南西部に位置する長万部漁港です。
25日午前6時半ごろに港へ戻った船も、作業する手が止まることは一切ありません。
朝日で照らされる毛ガニは鮮やかな赤色に。あまりの豊漁ぶりに、こんな声も。
漁師
「『50年に1~2回あるかないか』。桁違い、全然レベルが違う。1日平均で400~500キロずつ入る。結構入っているほうだと思う」
この海域では、資源の保護のため漁獲量が決められています。しかし今年は資源の増加が確認されたことから、長万部漁協の漁獲枠は去年よりも2トン増え、合計13トンとなりました。
漁師
「サイズも今年、大きいサイズ多い。去年は小さいのが多かった」
「(Q.長万部の毛ガニ、特徴は?)やっぱりミソ。ミソがいっぱい入っていておいしい」
「とっている分にはめっちゃ楽しい」
毛ガニバブルに沸く町
町も毛ガニバブルに沸いています。
かにかにKAN魚粋 加藤オーナー
「盛り上げていきたい。豊漁ということは長万部のブランドだから。名前も出るし、みんなの食卓に並ぶのは良いことかと」
こちらの店舗では、地元産の「かにめし」などを楽しむことができます。
長万部町では、今週末に毛ガニまつりが行われます。
異例の豊漁となっている毛ガニについて専門家は…。
北海道大学 水産学部 高津哲也教授
「毛ガニの卵が孵化(ふか)した直後に、特別良い好条件があった可能性はある。今回みたいに30~50年に1回しか増えないという状況からすると、かなり複雑な条件が重なっている」
水温などさまざまな条件が重なることが必要となるなか、“ある生き物”の存在を指摘します。
「津軽海峡とか大学の練習船に乗っていると、マグロがはねたりしている。クロマグロが表面をはねてカタクチイワシを追い立てるところが見られる」
マグロに追われて弱ったマイワシを食べに、毛ガニが噴火湾の周辺に集まっている可能性があるといいます。
今年は日本海側でもマイワシがマグロに追われ、石川県によるとマイワシの3月の水揚げ量は統計開始以来最多の8600トンに上りました。
町のシンボル イカは不漁
今シーズンは各地が豊漁で沸くなか…。
漁師
「夢も希望もねえよ」
漁師
「全体的に少ないね、イカは。こりゃ大変だわ、本当に」
函館では町のシンボルがピンチに。
函館を訪れる人のお目当ての一つ、それがイカです。
そんな「イカのまち」函館に異変が起きています。
函館のスルメイカの漁獲量は多い時期の25分の1ほどまで減少しています。
海水温の上昇などが背景にあると見られますが、ここにもこの生き物の影が。
クロマグロの厳しい漁獲制限を続けた結果、この12年で資源量は10倍以上に増えました。
このクロマグロがスルメイカの記録的な不漁の原因の一つとなっている可能性も。
高津教授
「マグロをとる漁師さんたちは、胃の中にイカが入っていたらマグロがいっぱい食べているから減っているのではと疑う人もいる」
シンボルのスルメイカが減るなか、マグロに期待する声があります。
函館自由市場協同組合 前直幸理事長
「(漁獲枠制限されて以降)10倍以上のマグロがとれている。もうそろそろ(漁獲量の制限を)解除していいのではないか。マグロとイカのツートップでもいいんじゃないかなと思う」
(2026年6月25日放送分より)
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