
皇室典範の改正をめぐり、自民党の中曽根弘文元外務大臣(80)は「愛子さまが天皇になったら結婚する人もいない」などと発言したことについて、「適切でなかった」と釈明しました。
【画像】「天皇なら結婚する人いない」愛子さまめぐり…中曽根氏「言葉適切でなかった」釈明

発言は、28日、富山県で、『皇位継承』をテーマとした講演でのものです。
中曽根氏は「悠仁さままでの皇位継承は確定している」と、前置きしたうえで、こう述べました。
自民党 中曽根弘文元外務大臣(28日)
「ですから、マスコミも週刊誌も、愛子さま、愛子さま。愛子さま素晴らしいし、愛子さまという気持ちはよくわかるんですけど、すでに、愛子さまというのはあり得ないんですよ」
現在の皇室典範では、女性は皇位を継承できません。中曽根氏は、愛子さまの即位は「あり得ない」としたうえで“仮”の話を続けます。
自民党 中曽根弘文元外務大臣(28日)
「まず、愛子さまが天皇陛下になるということになったら、結婚する人もいないですよ。皇后さまになる男性は、いないと思いますよ。いないというか、いるかもしれませんけど、基本的には難しい。そして、愛子さまも、男性のお子さんを産まなきゃならないという、すごいプレッシャーもあるわけですね」
愛子さまが天皇になった場合、「結婚する人はいない、難しい」とした中曽根氏。女性が即位できる状況を仮定しながらも、「男子を産まなければならないプレッシャーがある」とも述べました。
中曽根氏は、皇室典範の改正に向けた超党派の全体会議に、党を代表して出席するメンバーです。

自民党 中曽根弘文元外務大臣(28日)
「世論調査で、7割が愛子さまとか言ってますけども、人気投票ではないんですよ。国家の天皇陛下を決めるときに、皇位継承をどうするかということなので、ここは冷静に、法律とか、そういうものにのっとってやらないとならない」
発言の真意を問われた中曽根氏は、29日、次のように釈明しました。

自民党 中曽根弘文元外務大臣
「まず、言葉が適切でなかった点もあったと反省しています。『愛子さまの天皇はあり得ない』という話ですが、これはまず、現在の皇室典範では、皇位は、皇統に属する男系男子と決まっている。『あり得ない』という言葉はよくなかったと思いますが、そういうことを発言しました」
「天皇になったら結婚は難しい」としたことや、男子を産むプレッシャーという点について。
自民党 中曽根弘文元外務大臣
「愛子さま、愛子さまということで期待が高いし、マスコミ等から注目されている。状況から見ると、ご結婚もなかなか難しくなっていくのではないかと。個人的な感想というか、心配というか。もちろん、愛子さまの幸せな人生というのは、私自身、当然、願っている。皇統を継ぐために、お子さまをもうけなければならない、大きな精神的重圧、そういうものが生じるのではないかと。そういう意味では、気の毒、天皇陛下にもなられてないのに。ただ、お子さまというべきところを、男性のお子さんと言い間違えた。そこは訂正したい」
野党は、厳しく受け止めています。

中道改革連合 重徳和彦国対委員長
「論評に値しないような発言だった。これは直ちに撤回すべき」

共産党 小池晃書記局長
「きのうの発言は、本当にあり得ない発言。男子を産まないといけないプレッシャーというのは、まさに男系男子のもたらすものであって、これは愛子さまだけではなく、養子縁組した場合でも、そのご家庭が男子を産めというプレッシャーがかかる。徹頭徹尾“男系男子”路線の矛盾が表れた発言」
自民党は、総務会で、政府の『皇室典範』改正案を了承しました。中曽根氏は、会議の最後に釈明したそうです。
政府は、今国会中の成立を目指し、改正案を30日にも閣議決定したい考えです。
