国会終盤で与野党対立 重要法案「議員定数削減」などが決着しない可能性 野党は衆参両院で審議拒否

国会終盤で与野党対立 重要法案「議員定数削減」などが決着しない可能性 野党は衆参両院で審議拒否
この記事の写真をみる(6枚)

 国会会期末まで3週間を切る中、与野党の対立が激化。重要法案が決着しない可能性がある。さらに、食料品の消費減税について「P=ペンディング(保留)」としていた財源は。

【画像】食料品の消費減税 海外では減税効果が薄かった例も…

63法案のうち16法案が決着せず

 まず重要法案の行方について見ていく。

政府・与党が成立目指す主な法案
拡大する

 国会の会期末まで3週間を切った中、自民党の小林鷹之政調会長は29日、「国会終盤戦に入っているが、重要法案が残っている。国会はやや緊迫した状況だが、法案を1本でも多く通していけるよう努力していきたい」と話した。

 今国会の会期末は7月17日だが、政府が提出した63法案のうち16法案が決着していない。

 政府・与党が成立を目指す主な法案は、「衆議院議員定数削減法案」「『副首都』構想関連法案」などだ。

 野党は衆参両院で審議を拒否する方針だという。

 さらに、63法案には含まれていないが、今後提出される「皇室典範改正案」にも影響があるとみられる。

議員定数削減に野党反発

 重要法案のうち、議員定数削減法案から見ていく。今国会で成立するのだろうか。

衆議院議員の定数削減法案
拡大する

 29日、衆議院議員の定数削減が野党の合意なしに審議入りした。

 衆議院議員の定数削減法案とは、定数を現在の465議席から1割削減するというもの。

 衆議院の協議会で1年以内に結論が得られなかった場合、比例代表のみ45議席削減するということで、中小政党に大きな影響が出ると言われている。

 野党は反発していて、参政党の神谷宗幣代表は「多様な民意を反映するために小選挙区と並立でやっている」と述べ、国民民主党の玉木雄一郎代表は「なぜ比例だけ45議席削るようになったのか。計算上、自民・維新に有利になっている」と述べている。

自民・国民の幹部が2時間会食

 こうした声が上がっている中で、自民と国民民主は重要法案で協力するのか。

連立拡大や重要法案での協力などについて意見交換か
拡大する

 都内の日本料理店で25日、自民党の麻生太郎副総裁、鈴木俊一幹事長、萩生田光一幹事長代行、国民民主党の玉木代表、榛葉賀津也幹事長、古川元久代表代行が参加し、約2時間にわたり会食が行われた。

 自民党幹部は「『国民民主党も連立に加わってもらうことが大切』と度々発信するなど秋波を送っている」という。

 一方、国民民主の玉木代表は「笑顔でパンチされている感じ。連携するのであれば我々の意見にも耳を傾けていただきたい」と話している。

食料品の消費減税 「実質ゼロ」とは

 もう一つの重要法案、食料品の消費減税について「P=ペンディング」としていた財源はどうなるのだろうか。

給付の対象は中低所得者 対象外は?
拡大する

 高市早苗総理大臣は22日、「飲食料品にかかる消費税の『実質ゼロ』を実現すると報告を受けている」と明かした。

 「実質ゼロ」とはどういったことを意味するのだろうか。

 飲食料品の消費税率の「中間とりまとめ案」では、来年4月から2年間に限り消費税1%とし、中低所得者には1%分相当を給付することで「実質消費税ゼロ」を実現するという。

 給付の対象は、現役で働く中低所得者。給付の対象外となる人について、政府関係者によると、年収106万円を下回るなど一定の給与収入がない人や、年収540万円以上など一定の収入がある人を検討しているという。

フランスでは減税効果が薄かった
拡大する

 海外では減税効果が薄かった例もある。

 フランスは2009年に日本の消費税にあたるレストランでの付加価値税の税率を19.6%から5.5%まで引き下げたが、物価上昇により1年後の値下がり率は平均で0.7%程度にとどまったという。

(2026年6月30日放送分より)

この記事の画像一覧
外部リンク
この記事の写真をみる(6枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る