皇室典範改正で“養子案の継承順”「総意」はどこへ? 野党は反発

皇室典範改正で“養子案の継承順”「総意」はどこへ? 野党は反発
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 皇室典範の改正を巡り、政府が先月30日、旧宮家の養子案における皇位継承順を示しました。野党は「総意を越えている」と反発を強めています。

【画像】インド訪問で不在の高市総理は

皇室典範改正 野党が反発

 皇室典範の改正案は、30日国会に提出されたものの、野党から不満が噴出しています。

国民民主党
古川元久国対委員長

「ちゃんとこの、立法府の総意という枠の中なのか」

中道改革連合
階猛幹事長

「このままでは皇室典範の改正案の審議はできない状況であると申し上げたい」

 これまで与野党で取りまとめた立法府の総意の枠から、「はみ出している」という批判です。

 「立法府の総意」は、減り続ける皇族の数を確保することが目的で、皇位継承の在り方は、今後の課題とされました。

旧宮家男系男子養子案
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 その中で、旧宮家の男系男子を養子として迎える案が盛り込まれましたが、その子どもの皇位継承資格には、触れていませんでした。

 しかし政府案が出されると、「皇位継承」の話が出てきます。

木原稔官房長官 先月26日
「衆参正副議長による議論の取りまとめにおいては、養子の子孫の皇位継承資格にかかる記載がないことから、この部分にかかる皇室典範の改正は予定していません。したがって現行の皇室典範の規定が適用されることになります」

 政府は、「皇族の男系男子が皇位を継承する」という現行法の規定を適用し、事実上、皇位継承資格を持つとしました。

 さらに政府は30日夜、改正案について説明する中で、「旧11宮家の皇位継承順位」を公開しました。これは1947年に皇室を離脱した当時の順位で、32位まであったことが分かります。

旧11宮家の皇位継承順位(1947年当時)
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 政府は養子になり得る人を調査していないとしていますが、日本大学の百地名誉教授が示した資料によると、この11の旧宮家のうち4宮家に、20代以下の未婚の男系男子が少なくとも11人いるということです。

 養子の子どもは皇位を継ぐことができるということが、既定路線になっているように見えます。

「追加で示された」資料
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政治部 奥住憲史記者
「まず、この資料自体は、当初から政府側が配る予定だったものではありません。30日行われた政府による報道機関向けのブリーフィングで、『実方(生まれた家)の系統で見る』という説明があり、記者側から『では旧11宮家の中で、そもそも順番はどう決まっているのか』と質問が出たため、追加で示されたものです」
「これは、どの皇族の養子になったかに関係なく、『実際の父方の血筋で判断する』という意味です。狙いは、養子に入る先によって、皇位継承順位が左右されることを避けるためです。仮に『養子に入った先』を基準にすると、同じ旧宮家出身の男性でも、誰の養子になるかによって順位が変わってしまいます。そこで、養子縁組後の家ではなく、もともとの父方の血筋を基準とすることで、順位の決め方を客観的に整理する、という考え方です」

 また皇室典範の改正案は、会期内の成立を目指していますが、国会では野党が定数削減法案を巡る質疑などを欠席。審議は進んでいません。

美延映夫委員長
「再度、出席要請を致させましたが、中道改革連合・無所属・国民民主党・無所属クラブ・参政党・チームみらい、および日本共産党所属議員の出席が得られません。やむを得ず議事を進めます」

 野党の質疑がないまま、時間だけが過ぎていきます。

美延委員長
「これにて国民民主党・無所属クラブの質疑時間は終了しました」

「総意」どこへ

 この状態で、皇室典範の改正はできるのでしょうか。

「静かな環境につなげられるかが焦点」
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奥住記者
「ポイントは、皇室典範改正案を通すには、与野党が同じ場で静かに議論できる環境を作る必要があるということです。きょうは森衆議院議長が与野党の幹部を集め、正常化に向けた協議を促しました。さらに、正副議長は、皇室典範改正案に関し『皇位継承策は引き続き検討する』とした付帯決議案を示していて、各党が国会審議に戻りやすい土台を作ろうとしている、という構図がみえます」
「定数削減法案などを巡る与野党の対立が残る中で、皇室典範改正案を議論する静かな環境につなげられるかが、焦点となります」

 しかし、野党からは…。

中道改革連合 階幹事長
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中道改革連合
階幹事長

「当然各党から意見を申し述べる場だと考えたので、私が手を挙げて意見を申し上げようとしたところ、『ここはそういう場ではない。意見はもう伺っていますから』と一方的に意見を遮られて、その場は散会ということになった」

国民民主党 玉木雄一郎代表
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国民民主党
玉木雄一郎
代表
「与野党がガタガタとけんかするような中で議論をすることは、私は皇室の方々にも失礼になるし、まさに静謐(せいひつ)な環境の中で議論をすることが立法府の責任であり、私は最低限必要なお作法であり、敬意だと思っています」

 国会が荒れる中、高市早苗総理はインドを訪問するため、1日から不在です。

「今後もその方針に変わりはありません」
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高市総理大臣
「国会から出席の求めがあった時は、出席をして誠実に答弁をしてまいりました。今後もその方針に変わりはありません」

(2026年7月1日放送分より)

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