
富士山が1日から山開きです。日の出を一目見ようと初日から外国人観光客が殺到しました。混雑を防ぐために今年から新しい取り組みも始まっています。
きょう山開き「早く登りたい」
1日朝、富士山の登山道からの景色です。幻想的な雲海の隙間から現れたのは、まばゆく光り輝く朝日。富士山のご来光です。「一生に一度は見たい」と賞される絶景に、登山客は…。
「最高ですね。きれいです」
「山梨県に住んでいる。一度は富士山に登ってみたいと思い」
標高3776メートルを誇る、日本の最高峰。1日は世界遺産・富士山の「山開き」の日です。人々が熱狂する富士登山の初日を追いました。
午前3時前、取材班が向かったのは、富士山の5合目にある山梨県側の登山道「吉田ルート」です。開門を待ちわびる人たちで、早くも行列が。
80歳
「(Q.富士山は何回目?)7回目」
「80歳になったので記念登山で頑張りたい」
スイスから
「とても美しい山です。頂上でご来光が見たいです。楽しみです」
混雑を緩和するため、今年から、新たに導入されたのが、入山するための通行料4000円を、ゲートの窓口でキャッシュレス決済することができるようになりました。
開門と同時に山頂を目指すのは、大阪から来た親子です。
親子で登山 息子(20代)
「幼稚園からサッカーをやっていたので、その足をいかす時がきた」
「(Q.なぜ開山日に?)お父さんに誘われたので」
「(Q.親子登山?)そうですね」
親子で登山 父親(60代)
「私はもう60歳を超えた。僕が初めて登った時はまだ世界遺産になっていなかった。雲の上に行くからすごいですよ」
息子
「生きて帰ってきます」
5合目から山頂までの標高差は、約1450メートルです。
親子はその後、登山道でご来光を目の当たりにします。そして登り始めてから5時間以上が経った午前8時半ごろ、無事山頂までたどり着きました。
子どもたちと登山 父親(40代)
「頂上にたどり着いています」
小学生の子ども2人を連れたお父さんも山頂へ。
富士山に押し寄せる外国人
夏とはいえ、山頂の最低気温は1.2℃と厳しい寒さです。そのため、軽装の登山者はゲートで通行を拒否されます。
アメリカから
「早く登りたいんだよ」
アメリカから来た3人組、半そで姿の人もいます。
「すごく興奮している。今すぐに行きたい」
「レインパンツを買うために『朝5時まで待たないといけない』と言われた」
リュックの中にレインコートを準備していたものの、富士山を登るには、レインウェアの上下が必要です。
登山案内スタッフ
「基本的には防寒着と上下が分かれたレインウェア、登山靴。サンダルのように肌が露出していなければ問題ない。富士山は夏であっても雨が降れば体温が下がるので、声がけをして規制している」
2時間後の午前5時すぎ。入山を拒否されたアメリカの3人組は、売店が開くのを待ちレインウェアをそろえます。
「杖とレインパンツを買った」
「頂上に行きたいよ」
富士山での事故を防ぐため、山梨県警は外国人客にも直接アピールします。どらやきを配り、ルールの徹底や安全な登山を呼びかけます。
登山の装備やルールについて、イギリスからの団体客は…。
「ガイドが持ち物をチェックした。道理にかなっている」
ツアーに参加したマークさんには、富士登山に特別な思いが…。
「妻のメラニーです。去年8月に突然亡くなってしまいました」
マークさんの妻・メラニーさん。がんを患い、1年間の闘病の末、亡くなったといいます。
「妻はヨーロッパのアルプスが好きだったので、私たちはよく一緒に登っていた。きょうは子ども2人と妻の姉、妻の学生時代の友人とともに、彼女をしのんで富士山に登る」
「富士山はイギリスを含め世界中で有名な山です。頂上に到達した時、またそこまで行く間に、妻が大好きだった景色をたくさん見るでしょう。妻が好きだったことをすることで、妻に再び近づけるような気がする」
亡き妻への思いを胸にマークさんは、富士山の頂きからの景色を目に焼き付けました。
(2026年7月1日放送分より)
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