
1日からパスポートの申請手数料が大幅に安くなりました。例えば、10年パスポートの場合、窓口での申請では、これまでの1万6300円から9300円に。7000円のこれまでにない値下がりです。
【画像】当時と異なる1ドル=162円台“40年ぶり”円安で負担重く 市場は165円も意識


東京都旅券課 富永玲子課長
「日本のパスポート保有率が、先進諸国の中では低いということで、今回の引き下げで、パスポート保有率が上がることへの期待もあると。予想の範囲内ではあるが、それにしても多いなと」
パスポート値下げも円安が“ネック”か
ビザなしで行ける渡航先は約190。“世界最強クラス”とも称される日本のパスポートですが、「すぐに海外旅行へ」とはいかないようです。

会社員(50代)
「(Q.値下げで海外旅行が身近になる)それはまた別の話だと思います。いまは、どこに行っても高い。外国で買い物しようという方も、当時は、たくさんいたと思いますが、いま、ちょっとそういう感じではないですよね」
いまや“気軽に”とは言えない海外旅行。その一番の理由は、為替です。
円相場は、一時、1ドル=162円80銭台まで下落。39年半ぶりの歴史的な円安水準です。
サッカーワールドカップの観戦を終え、アメリカから帰国した人。

アメリカから帰国した人
「物価高いです。3倍くらい高いですね。すべて高い。料理も高いですし、普通の水も3倍くらいする」

アメリカから帰国した人
「高かったですね。ちょっと食べただけで1万円超えました」
当時と異なる『1ドル=162円台』
イギリスから帰国した女性(85)。40年前と、いまでは、全く雰囲気が違うと話します。

イギリスから帰国した人
「買い物するための旅行の人が多かったんじゃないか、あの当時は。(Q.値段、気にした)気にしなかった」

40年前の1986年と同じ、1ドル=162円台。ただ、当時と大きく違うのは、その“方向感”です。1986年は、円の価値が上がっていく“上り坂”で「円高」と呼ばれていました。
1986年は、まさにバブル景気への転換期でした。
歴史的な円高の真っ只中。海外の物価が劇的に安くなったことで、日本中に空前の海外旅行ブームが訪れました。

香港から帰国した人(75)
「(Q.経済の活気は、いまと昔と比べて)活気というか、ああ日本って貧しい国になったんだ。(Q.当時はそんなこと思った)全然。豊かでしたものね」
市場「165円も意識」為替介入は…
円安は、土地の価格にも影響を及ぼしています。

1日に発表された路線価。最高価格は、41年連続でトップとなった東京・銀座の鳩居堂前です。

注目は上昇率です。トップは、長野県白馬村の32.7%。2位の長野県野沢温泉村、それに続く、北海道富良野市など、リゾート地が上位を独占しました。背景にあるのは、円安による“インバウンド需要”です。

不動産鑑定士 鈴木良子さん
「いまは、地方でも、インバウンドで民家を再生して、貸したいという人たちが多い。いい場所から押さえてしまう。買う人が、お金持ってるので、いままで着目されていないところが、パッと買われて、上昇率だけで日本一になることは、いくらでもある」
止まらない歴史的な円安。
いつまで、そして、どこまで続くのでしょうか。
市場関係者
「市場は1ドル=165円まで意識している。条件としては、財務省がこのままのスタンスで為替介入がなければだが」
市場関係者
「為替介入への警戒感は、一層、高まっている。1ドル=163円になれば、確度はさらに高まる」
