【報ステ解説】「総意」逸脱する政府案に批判…皇室典範改正「静謐な環境で」

【報ステ解説】「総意」逸脱する政府案に批判…皇室典範改正「静謐な環境で」
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高市総理は、モディ首相との首脳会談のためインドに向け出発しました。訪問前に取材に応じ、野党が求める国会審議への出席について、こう述べました。

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高市総理
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高市総理
「国会の運営につきましては、国会でお決めいただくものですので、内閣総理大臣としての意見を申し述べることは差し控えさせていただきます。そのうえで、ですが、国会から“出席の求め”がありましたときには、出席をして、誠実に答弁をしてまいりました。今後も、その方針に変わりはありません」

与党は審議強行 2日連続“空回し”

与野党の合意なく審議入りした議員定数の削減法案。

日本維新の会 浦野靖人衆院議員
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日本維新の会 浦野靖人衆院議員
「定数削減は、主権者たる国民の皆さまとの約束であり、我々は、政治が国民に約束したことは、実行すべきと考えます」

野党は、審議を強行する与党に反発し、1日も欠席しています。

野党
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美延映夫委員長
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美延映夫委員長
「所属委員の出席が得られません。やむを得ず、議事を進めます。中道改革連合・無所属の質疑に入ります」

議事進行を止めず、審議に時間を費やしたこととする“空回し”。先月30日に続いて、1日もです。
同じ景色は、副首都構想の法案審議でも。

副首都構想
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丹羽秀樹委員長
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丹羽秀樹委員長
「所属委員に対し、ご出席を要請致しましたが、ご出席が得られません。再度、理事を通してご出席を要請させますので、しばらくお待ちください」

交渉は実らず、2時間の“空回し”の末、散会となりました。

“最優先で”衆院議長が与野党に要

2日続けて、すべての野党が欠席する異常事態。

森衆議院議長
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仲裁に乗り出したのは、森衆議院議長です。与野党7党の幹部を集め、正常化に向けた協議を行いました。会談は5分間。議長からは、思いが3つ、伝えられたそうです。

日本維新の会 中司宏幹事長

日本維新の会 中司宏幹事長
「まず1つは、皇室典範の改正のことですが、これについては『静謐な環境』の下に、速やかに整備成立するように最優先で取り組んでいただきたいと。あとは、野党から求められている集中審議、党首討論。これにつきましても、さらなる努力をしていただきたいと、これ、与党に対してということで。『定数の削減』『副首都』の法案、審議に参加できるように“互譲の精神”で取り組んでほしいと」

これに対し、野党は。

中道改革連合 階猛幹事長
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中道改革連合 階猛幹事長
「“互譲の精神”と言われていますが、そもそも、野党の同意なく、委員会の審議が始まっていますので、その時点で“互譲”という精神が崩れていると思います。議長が最優先だと言っていた皇室典範の改正案の審議の環境は、当然のことながら、整うことがなく、このままでは、皇室典範の改正案の審議はできない状況である」

平行線の与野党。少なくとも、静謐な環境、静かで穏やかと言い難いのは確かです。
議長は、皇室典範の改正を最優先としましたが、会期は残り16日間。しかも火種は、その改正案そのものにも潜んでいます。

「総意」を逸脱する政府案に批判も

政府は、衆参両院のとりまとめを受けて、先月30日、皇室典範の改正案を国会に提出しました。

皇室典範改正案
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この政府の改正案。旧宮家の男系男子の養子縁組に関して、国会のとりまとめに沿う形で、養子本人は、皇位継承の資格を持たないとしましたが、その養子の子どもには、皇位を継承する資格があると明記しました。
衆参両院による“立法府の総意”では触れられていなかった皇位継承にまつわる規定。それを、政府が改正案に盛り込んだため、野党は、批判の声を上げています。

立憲民主党 田名部匡代幹事長
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立憲民主党 田名部匡代幹事長
「そもそもですね“立法府の総意”と言いながら、議論されていないことが盛り込まれたことに対して、それは、いかがなものかと」

日本維新の会の藤田共同代表は、野党を批判しました。

日本維新の会 藤田文武共同代表

日本維新の会 藤田文武共同代表
「私は、これも腹が立つんだけど、皇室典範という、大変、神聖な、それ以外の法案とは、全然、違う次元の法案を日程闘争の同じ文脈で語って、ディール(取り引き)に使おうとしている、そういう政党もある。そうやって、最終最後は日程闘争。私は、一点突破、まっすぐに突っ切る」

ただ、溝を埋める具体策はないようです。

日本維新の会 藤田文武共同代表
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日本維新の会 藤田文武共同代表
「皇室典範の件は、日程闘争の枠外で、しっかりとやっていくというのがお約束だったのでは。あした以降、出てきていただいて、審議をちゃんとしていくことに、目を覚ましていただきたい」

◆政治部官邸キャップの千々岩森生記者に聞きます。

(Q.今回の政府案では“立法府の総意”にはなかった『養子の子の皇位継承資格』が盛り込まれるなどしました。なぜ、政府は“総意”から踏み込んだのでしょうか)

千々岩森生記者
「“立法府の総意”という段階では、懸念が指摘されたこともあって、曖昧にしていた。それを条文に落とし込む段階では、明確にせざるを得なくなったというのが実情だと思います。 皇室典範の改正を主導した、応援していたのは、自民党内の保守派が中心です。男系男子による皇位継承という側面に主眼を置いてきました。つまり、もともと養子の子どもが男子なら、皇位継承権を持つというのは、書かずとも、当初からそれを意図していたようです。 改正を支持するある議員は、国民世論と齟齬がないか問われ、『一時的な世論に左右されるべきではない』と主張している。保守派の強い意志が、今回の改正案に現れたと見ていいと思います」

(Q.きょうも野党の審議拒否は続いています。今後、どうしていくつもりなのか)

千々岩森生記者
「政権内では、いまの案のまま、この国会で成立させる構えです。高市総理が、野党の要求をのむ。予算委員会や党首討論に出席することで、いまの国会審議を正常化させる。そのうえで、与野党が対立する定数削減などを後回しにして、先に皇室典範を審議する流れが徐々に見え始めています。 一方で、ある官邸幹部を取材すると、『男系男子にこだわることで世論の反発を招かないだろうか。皇室典範改正が、政権のダメージになるかもしれない』とも漏らしていました」

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