なぜ娘を持つ父親は“ジェンダー平等意識”が高まる?
延べ3万人の父親のデータを分析した早稲田大学政治経済学術院の尾野嘉邦教授らの研究によると、息子を持つ父親に比べ、娘を持つ父親は「伝統的な性別役割分業の否定」や、「選択的夫婦別姓への支持」「女系天皇の容認」など、ジェンダー平等に対する意識が高まる傾向が確認されたという。
この研究結果に対し、EVeMのチーフインパクトオフィサー・滝川麻衣子氏は、父親たちの意識が変わる背景には大きく2つの理由があると分析する。
「1つは当事者意識を持つようになり、娘の身になって考える『エンパシー(=共感)』。そしてもう1つは『経済合理性』だと考える。小さい頃から塾に通わせたり習い事をさせたりと、時間的・金銭的なコストをかけて投資をしている。その投資がきちんと回収できなくなるリスクがある項目に対して否定的になったり、敏感になったりしているのではないか」(滝川麻衣子氏、以下同)
また、所得の再分配(男女の賃金格差やシングルマザーの困窮など)や犯罪抑制政策においても、娘を持つ父親の方が支持する傾向が強かったという結果が出ている。
これに対しても、「女性が経済的な不利益を被ったり犯罪の被害者になったりすることに対して、エンパシー(=共感)と経済合理性の両面から『女性が不利な立場に追い込まれているんだ』と、我がことのように感じられるようになるのだと思う」と見解を示した。(『わたしとニュース』より)
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