——そのほかアフレコの際に印象的だったことや、スタッフからのディレクションで指示されたことも伺えますか?
大塚:基本的に2話ずつ収録していったので、流れを追いかけていきつつ物語に集中できたということはありましたね。
若山:実は朝の10時から収録していたので、だいたいテストのときに「みなさん、もう1段階元気に!」って言われていました(笑)。
大塚:たしかに、ありましたね(笑)。
——なかなか朝イチから声を出すのは難しいですよね。
若山:特に私はルーチェなので、「もう1段階元気に!」って、よく言われてましたね。できる限りの元気さをテストで出してみるのですが、そう言われてしまって「足りなかったかぁ!」って反省して、フルパワーに向けてもう一個ギアを上げて演じていました。
大塚:自分たちで思っているよりも「もっと振り切ってください」と指示をいただくことは多かったですし、あとは絵ができているからこそ余白がないかと思いきや、そんなこともなくて。
たとえばルーチェの周りに浮かぶあわあわ感を表現した描き文字があったら、それも声で演じてみるとか。あとはバトルに関しては絵に負けないように、基本的に動いているところはすべてリアクションを入れていました。
それらが実際の映像でどの程度使われているのかはわからないのですが、絵ができているので絵と一緒にまずは役を作っていきましたね。現場で対応しつつ、大変でしたけれど楽しくいろいろなリアクションなどをやっていたなぁという記憶です(笑)。
若山:ご覧になればおわかりいただけると思うのですが、ずっとエルマさんのセリフで紡がれる作品なんです。モノローグでもずっとしゃべっていて、ルーチェともお話してくださって。ルーチェの反応を引き出すセリフをエルマさんがかけてくださるので、ずっと引っ張っていただきました。
大塚:エルマは本当にずっとしゃべっているんですけれども(笑)。でも、そこに入ってくるルーチェたちのリアクションがすごく気持ちいいと言いますか、それによってエルマもどんどんそこに乗っかって引き出されていくことがたくさんありました。むしろこちらこそ引っ張っていただいたという。
若山:いやいやいやそんな! ありがとうございます。
大塚:特にルーチェは、若山さんのお芝居のギャップがすごくて。可愛いところはめちゃめちゃ可愛いし、ふざけているわけじゃないけれどすごい作画の顔のときもあって(笑)。僕も若山さんを見ながら、ここまでやっていいんだっていう(笑)。
若山:あはは(笑)。マイク前に立つときに、とんでもない顔をしていたと思います。やっぱり、あれだけルーチェが口を開けているということは、自分も口を開けないとあの声は出ないので! 人様には見せられない顔でやっていたと思います。お恥ずかしい。
大塚と若山がどのような芝居で『転生重騎士』の世界を彩ったのか、放送で確かめてみてほしい。
取材・撮影・テキスト/kato
(C)猫子・武六甲理衣・じゃいあん・講談社/「追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する」製作委員会


