【内田篤人W杯解説】「僕でも感動したベストゲーム」 メッシがPK失敗からはい上がった劇的逆転劇 王者アルゼンチンが見せた魂

 連日熱戦が続いているサッカー、FIFAワールドカップ2026は、8日でベスト8が出そろいました。アメリカ・ロサンゼルスからおよそ3500キロ、アトランタで行われたのは、アルゼンチン対エジプトの試合。アルゼンチンのメッシ選手(39)は、試合後に涙がありました。想像もつかない展開となっています。内田篤人さんの解説で見ていきます。

連覇狙う王者アルゼンチン

 神の子、リオネル・メッシ選手。ここまで大会トップの7ゴール。全試合でネットを揺らし、優勝した前回大会から実に8試合連続ゴール中です。

 しかし、内田さんは意外な試合展開を予想していました。

「エジプトが早い段階で、これまでの試合で得点しているので、早い時間帯で試合が動く可能性もある」
※エジプトは今大会4試合中3試合で前半20分までに先制
「アルゼンチンは完成度が高く、メッシ様のために他の全選手が守備も攻撃も鬼のように走る。面白い試合になる」

 連覇を狙うメッシ選手擁するアルゼンチン。国の期待を一身に背負います。

 試合序盤、主導権を握ったのはエジプトでした。前半15分、クロスにヘディング!まさに内田さんの見立てどおり、早い時間帯にエジプトが先制します。

 それでもアルゼンチンは前半21分、PKのチャンス。蹴るのはメッシ選手です。ここはエジプトのキーパー、ショベイル選手(26)に止められます。

 その後もアルゼンチンはエジプトゴールに迫りますが、ショベイル選手の好セーブの前に得点できません。

チームの窮地を救ったのは

 攻撃方向が変わった後半22分。エジプトがカウンター!一気にゴール前へ攻め込まれると、まさかの2失点目となります。

 窮地に追い込まれたアルゼンチンは後半34分、メッシ選手のクロスにロメロ選手(28)が合わせます!ここでようやく1点を返します。

 そして、その4分後です。ここで決めたのはメッシ選手!同点に追いつきます。

 エースのゴールで完全に勢いに乗ったアルゼンチンは、アディショナルタイムにゴールを決めます!

実況
「なんというゴールだ!アトランタの奇跡!」

 劇的な大逆転に、アルゼンチン・ブエノスアイレスもお祭り騒ぎです!

 試合後、メッシ選手は泣いていました。

大越健介キャスター
「サッカーの神様がいるとすれば、メッシ選手のために試練を与え、最後にメッシ選手に手柄を与えるという」

 メッシ選手はワールドカップ9試合連続ゴール。前回王者がベスト8進出です。

逆転劇に見た 王者の魂

 普段冷静な内田さんも、この試合ばかりは違いました。

「人の心を動かすという意味で、ベストゲーム。感動しましたよ、この僕でも。2対0でエジプトがリードした段階で、エジプトが有利な状況にはなった。ただ1点取ってから、アルゼンチンの勢いがガラッと変わった。引いて守る相手に対し、きれいに崩すというよりは、こじ開けに行ったアルゼンチンの強さ、魂みたいなものが見られた」

 試合終盤、わずか13分で2点差を逆転したアルゼンチン。その立役者は、やはりメッシ選手でした。

「メッシがどうボール・ゴールに絡んでいくかが非常にポイントだった。(前半に)PKを外してから、試合中にはい上がるメンタリティー。追い込まれてからでも、結果を残し続けることは、本当に限られた選手しかできない。きょうはメッシの強さの部分を見られて、非常に良かった」

ベスト8 最後のイスは?

 アルゼンチンの次の相手はスイスか、コロンビアか。試合は両チームのキーパーが好セーブを見せます。

 延長まで合わせて120分。決着つかずPK戦へ。ベスト8、最後のイスをつかむのは!

 PK戦、先攻はコロンビアです。1人目、中央に振り抜き、成功!

 続いて、スイス。コロンビアのキーパーはコースを読んでいましたが、惜しくも止められませんでした。

 コロンビア2人目はキャプテン、サンチェス選手(30)を送り込みます。クロスバーに阻まれ失敗。コロンビアが窮地に立たされます。

 その後、両チーム決め、スイスが優勢の中で3人目。ここを決めることができず、勝負は分からなくなります。

 直後のコロンビア4人目。この試合でスイスのゴールを何度も守った守護神、コーベル選手(28)がここでもビッグセーブ!集中力は切れません。勝利に大きく近づきます。

 その後、両チーム成功し、スイスの5人目。これを決めれば勝利です。決めました!

 激闘を制したのはスイス!1954年以来、なんと72年ぶりのベスト8進出を決めました。

(2026年7月8日放送分より)

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