
不動産不況などを背景に消費の伸び悩みが指摘されている中国で、話題沸騰中の“ある高級食材”がある。
【画像】街の入り口の看板に「フォアグラの郷」の文字も 中国最大級のフォアグラ生産地
それは「フォアグラ」だ。なぜ、中国の人々は夢中になっているのか。
中国で独自の食べ方
世界三大珍味の一つ「フォアグラ」。フランス料理を代表する高級食材として知られているが、中国ではフォアグラを鍋料理に入れたり、チャーハンに入れたりと、独自の食べ方が広がっている。
実際に、中国の飲食店で味わってみた。
濃厚な味わいのフォアグラは口の中ですぐにとろけるが、脂っぽさは全くなく、非常に食べやすい。
このフォアグラは2~3人前。500グラムで、価格は日本円でおよそ2800円。
ロイター通信によると、飲食店で提供されるフォアグラ料理の価格は、フランスでは1切れあたりおよそ2800円~7400円。
一方、中国では700円~1700円ほどと、比較的リーズナブルな価格で楽しめることが人気を後押ししているという。
背景にあるのが、中国で続く節約志向だ。
東京財団 主席研究員 柯隆氏
「富裕層の人たちがフォアグラやキャビアなど、ぜいたくな生活をしていたが、今そういう消費者層が薄くなって。だからこそ高級食材が売れず安くなり、一般人も少し手を出せるぐらいのレベルに今なってきている」
今月9日に発表された最新の物価統計でも、中国では物価の伸びが依然として低く、消費者の節約志向が続いていることがうかがえる。
安さの理由は?事情も…
手頃な価格で味わえるようになったフォアグラ。なぜ、ここまで価格を抑えられるのか?中国最大級の生産地を取材した。
中国最大級のフォアグラ生産地では、街の入り口の看板に「フォアグラの郷」と書かれている。
ここ安徽省では関連企業140社以上が集まり、年間5000トンほどのフォアグラを生産。中国最大級の産地として知られている。
2019年に設立されたこの飼育場では、年間2万羽から3万羽のガチョウを飼育している。
規模の大きな飼育場は、他にもある。
この飼育場は、市場の需要拡大を受け、当初は1000羽余りだったガチョウの飼育数が、今では年間およそ16万羽規模にまで拡大したという。
担当者
「(Q.なぜ安徽省は一大産地になったのでしょう?)みんな、この産業で収入を増やしたいと考えているからです」
中国では、飼料代や人件費が比較的安いことから、飼育コストも抑えられるという。
そして、価格を下げざるを得ない事情もあるという。
柯氏
「一回設備投資をすると、例えばガチョウの養鶏場みたいな建物を建ててしまって、じゃあフォアグラ売れなくなったからといって、建物をつぶすかというとできない。だから生産量は維持しつつ薄利多売のような状態で。値段を下げて、一般人でも食べられるようにする」
(2026年7月13日放送分より)
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