
今、モモが旬を迎えていますが、そのモモを巡り直売所や生産者になりすまし格安で販売するという投稿が相次いでいます。農産物の直売を巡っては、現金をだまし取られる被害も出ていて注意が必要です。
アキダイ社長「当たり年」
鮮やかなピンク色にみずみずしい果肉。モモが今、旬を迎えています。
スーパーの入り口には、山梨や福島といった有名な産地のモモが並び、次々に売れていきます。
最盛期を迎える今年のモモについて、アキダイの秋葉弘道社長はこう話します。
「今年、モモは当たり年。大玉傾向で、しっかり味がのっていて甘い」
さらに天候に恵まれた今年は多くの産地で豊作のため、去年の同じ時期に比べて2割ほど安くなっています。
“安すぎ”12個900円
そんな中、ある問題も浮上しています。
SNSで「モモ」と検索すると、ずらりと投稿が出てきます。中には13個で980円、1箱800円で売られているモモもあります。
SNSには、格安でモモを売るという投稿が相次いでいるのです。
番組が注目したのは、山梨県笛吹市の市営直売所になりすました投稿。実際はこの直売所にアカウントはなく、SNSでの発信をしていませんが、果汁たっぷりのモモの動画や箱に敷き詰められたモモの画像などが投稿されています。
そこには「果樹園直送、間に業者なし」「枝からそのまま新鮮にお届け」「1箱12個入り、900円」という言葉が並んでいました。
通常のスーパーと比べると、8割安というあり得ない価格です。
コメント欄をのぞくと、「4箱お願いしたいです」「一箱何個入っていますか」といった購入を希望する声がありますが、実際にモモが届くかどうかは不明です。
なりすまし不審投稿に注意
実は今、こうした実在する直売所や生産農家をかたる、なりすまし行為が頻発しています。
笛吹市は、ホームページで注意喚起する事態に及んでいます。
「SNSのDM(ダイレクトメッセージ)機能を使って市営直売所が注文を受注することはありませんので、併せてご注意願います」
格安で農産物を販売するという投稿を巡っては、生産者直売のアボカドを購入しようとした青森県在住の60代の女性が現金をだまし取られる被害が発生しています。
宅配便の手続きで住所などを送信したところ、エラーが表示され、トラブル解消のため、お金を振り込むよう連絡があったといいます。
女性は指示に従って指定の口座に振り込みましたが、その後、相手と連絡が取れなくなってしまいました。この詐欺の被害額は9万円でした。
どんな注意が必要か
不審な投稿に対し、秋葉社長に聞きました。
「それは最低だね。本当にモモだけじゃない。ネットの落とし穴はある」
直売所や農家をかたる、なりすましの投稿にだまされないためには、どのような注意が必要なのでしょうか。ITジャーナリストの高橋暁子さんに聞きました。
「基本的に(店舗が)実在するのであれば、日頃からの投稿があったり、オンラインショップなどがあったり、連絡も基本DMなどで行うことはまずない。DMで購入先など連絡を取る時点で、偽物と考えられる」
(2026年7月16日放送分より)
この記事の画像一覧
