
小学校で通常より早く子どもたちを受け入れて、見守りをする「朝の居場所づくり」が神奈川県川崎市で始まっている。専門家は取り組みを評価しながらも、課題を指摘している。
3校で取り組み開始
午前7時半になると、開門を待っていた子どもたちが一斉に校内に入っていく。子どもたちが向かった先は、教室ではなく図書室だ。
子ども
(Q.早く学校に来ることはどう思いますか?)
「たくさんの本が読めるからいいと思います」
「宿題忘れたってなっても早く来てできる。なんかいいと思います」
川崎市では今月6日から、市内の3つの小学校で始業前の午前7時30分ごろから午前8時10分ごろまで児童を受け入れる「朝の居場所づくり」の取り組みを開始。
その1つである新小倉小学校では、図書室を開放し、毎日40人以上が利用しているという。
その子どもたちの見守りや運営を行うのが、地域教育に携わるNPO法人「はたらくらす」だ。
石渡裕美代表理事
「現状として(子どもたちが)校門の前に並んで、『もう待っている子がいるよね』っていう話は地域でもうわさになっていました」
専門家は課題も指摘
その背景にあるのが、共働き世帯の増加だ。
こうした状況を何とかしようと、地域と学校をつなぐ活動をしてきたこの団体が「朝の居場所づくり」の運営を担当。常時3人いるスタッフは地域の人たちだという。
有償で運営を依頼した川崎市教育委員会は…。
川崎市教育委員会 地域教育推進室
金井直彦課長
「地域に根ざした人材ですとか団体に担ってもらう。それが、川崎市の『朝の居場所』の特徴と思っています」
将来的に川崎市は市内115校の小学校への設置を目指し、順次拡大していく方針だという。この取り組みについて川崎市民はこのように話す。
「9時とか16時とか、子どものことを考えると、そういう時間しか働けない。早めから預かってくれると、助かるなって思っています」
「確かにその支援員の方たちは大変なはずなので、私も保育士をしているんですけど。そういう観点から、教育者にはもうちょっと、あげるべきものをあげてほしいなと思います」
川崎市の取り組みについて、学校教育の研究者で現役の小学校教師でもある松尾英明さんはこのように話す。
「始めることも難しいですけど、それを継続していくことってすごく難しいので、拡大していく中で多分いろんな課題が出てくるので。その多様なニーズに対する予算や仕組みが果たして維持、継続できていけるのかというのが私は今注目しているところです」
(2026年7月16日放送分より)
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