
東広島市で起きた殺人・放火事件で再逮捕されたのは、被害者の甥でした。2人の間に何があったのか。広島県警の担当記者が解説します。
“被害者の甥”再逮捕
今年2月、東広島市の住宅でリフォーム会社社長の川本健一さん(49)が殺害された事件。
東広島警察 関藤仁司署長
「総力を挙げ捜査を進め、本日、被疑者・倉本幹太を通常逮捕するに至りました」
川本さんを殺害したなどの疑いで17日に再逮捕されたのは、川本さんの甥で、当時川本さんの会社の従業員だった倉本幹太容疑者(29)です。
倉本容疑者を巡っては、今年4月、川本さん殺害の捜査の過程で、徳田雅希容疑者(29)の遺体が三原市で見つかった事件。倉本容疑者は、徳田容疑者を生き埋めにし、殺害したとして、先月逮捕されています。
広島県内で起きたこの2つの事件について警察は、倉本容疑者が地元の同学年の知人だった徳田容疑者と共謀し、川本さんを殺害、その後“口封じ”などのために、徳田容疑者を殺害したとみています。
もしそうだとすれば、発端となった川本さん殺害事件は、なぜ起きたのでしょうか?
動機は?
広島県警担当 峯本貴博記者
「警察によりますと、倉本容疑者は事件前後、自身も勤めていた川本さんのリフォーム会社やその顧客から、合わせておよそ3800万円をだまし取っていました。川本さんもそのことにうすうす気付いていたとみられ、倉本容疑者は事実が発覚するのを免れるために、川本さんを殺害しようと考えたということです」
警察によると、倉本容疑者はギャンブルを繰り返し、去年1月以降、およそ9000万円の損失を抱えていたそうです。顧客などからだまし取った金についても、そのほとんどをギャンブルに費やしたとみられています。
事件当時の状況も、明らかになってきました。
倉本容疑者には、徳田容疑者と共謀し、川本さんの体などにガソリンをかけて火をつけ、首などを包丁で数回刺すなどした疑いが持たれていますが…。
峯本記者
「警察は事件の首謀者は倉本容疑者だとしていますが、実際に川本さんを襲うなどの“実行役”だったのは、川本さんと面識のなかった徳田容疑者とみています。犯行後、徳田容疑者は車で逃走したといい、凶器の包丁も東広島市と隣接する竹原市の海の中で見つかっています。倉本容疑者が当時現場にいたのか、どのように徳田容疑者に犯行を指示したのかなどは、今後の捜査で明らかにしていくとしています」
川本さんの殺害について、倉本容疑者は「私ではありません」と容疑を否認しています。
関藤署長
「警察としては事件の全容解明に向け、引き続き捜査を推進していく」
(2026年7月17日放送分より)
この記事の画像一覧
