
東京・上野の周辺で車から貴金属が盗まれた事件で、被害額が3億円相当に上ったことが分かりました。なぜこの地域で貴金属を狙った事件が相次ぐのか、現場を取材すると犯人の狙いが見えてきました。
昼食の間に…3億円相当盗難
東京の大動脈、国道4号からおよそ50メートルの路地で、白昼堂々3億円相当の窃盗事件は起きました。現場は車2台分の小さな駐車場です。
被害に遭った貴金属の回収業者
「昼食を終えて車に戻ったら、後部座席の窓ガラスが割られていた」
金やレアメタルなどを回収する業者の男女が、16日の昼、東京・台東区のコインパーキングに車を止めます。後部座席の下には、カギがかかった大きなケースがあり、中には、金の置物や指輪など、総額3億1000万円相当の貴金属が入っていました。
午後1時前、業者の2人が昼食を終えて戻ってくると、後部座席の窓ガラスが割られていました。さらに、貴金属の入ったケースがこじ開けられていて、中身が奪われていたといいます。
捜査関係者によりますと、被害に遭う2時間から3時間ほど前に金(きん)の取引が行われ、その貴金属を車で運んでいたところ、被害に遭ったことが新たに分かりました。
近くの飲食店店主
「表が騒ぎしているとは全然気付かなかった」
近くで働く人
「この通りは食事するところが少なくて、人通りは少ない」
狙われる上野周辺 なぜ?
現場は、御徒町駅と秋葉原駅の間で、この界隈では、以前から貴金属を狙った事件が相次いでいました。
上野の貴金属店で3人組がショーケースをたたき割るなどした強盗未遂事件や、今年1月には、御徒町駅近くの路上で現金4億2000万円が入ったケースが奪われる強盗事件が起きました。
上野や御徒町の周辺で高価な金や貴金属などが狙われるのは、なぜなのでしょうか?
警視庁 捜査3課 担当
福田雄大記者
「理由の一つが、現金や現物の取引が多いこと。上野や御徒町エリアには宝石や貴金属を売買する店が多く建ち並んでいる。店では現金や現物でのやり取りが多く、その移動中に犯行グループの標的となるケースが多いとみられる」
今回犯行に及んだ人物は、車内に貴金属があることを知っていたのでしょうか?
「今回の事件で被害に遭った車の車内には、さまざまな荷物が積まれていた。3億円相当の置物や指輪がピンポイントで盗まれ、同様の犯行が付近で確認されていないことなどを踏まえると、何かしらの取引の情報が漏れていた可能性も考えられる」
(2026年7月17日放送分より)
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