
18日から3連休、その先には夏休み!各地で夏を待ちわびた人たちの笑顔が溢れました。一方で、その楽しい季節に影を落とすのが、再び緊迫する中東情勢です。行楽地には、値上げの波が押し寄せていました(サタデーステーション7月18日OA)
関東一の山車と山車がぶつかり合う伝統の提燈祭り
報告・白鳥宏亮ディレクター
「いま多くの山車が合図とともに、一斉に回り始めました。これは圧巻です」
埼玉県・久喜市で、18日午後8時から始まった関東一といわれる山車を使った久喜提燈祭り、通称「天王様」です。
報告・白鳥宏亮ディレクター
「山車と山車がぶつかっています」
見物に来ていた子ども
「提燈がいっぱいあるところが格好良かった。キレイだから」「楽しかった」
華やかな夏の風物詩 中東情勢が影
夏を彩るこの華やかな祭りの裏には、「中東情勢」と「物価高」が暗い影を落としていました。見せてもらったのは、先ほどぶつかっていた一台の山車に使われていた飾りです。
新一祭典保存会 服部潔春会長(埼玉・久喜市)
「手書きで書いてもらっている塗料、あとこの辺の(上下の)かまというところ全部あがっている」
白い状態の提燈にほどこす塗料などがナフサ不足の影響で値上がり。これまで1個当たり5000円台だった提燈が、9000円台にまで値上がりました。壊れてしまった提燈を今年50個新調しましたが、それだけで18万円程費用が多くかかってしまったといいます。厳しい運営を迫られる祭りに、本音は。
新一祭典保存会 服部潔春会長(埼玉・久喜市)
「不安ですし、昔から先祖代々やっている祭りで途絶えさせたくないというのもあります」
そのため本来であれば使えないという提燈も今年は使うことで、節約を行いました。
新一祭典保存会 服部潔春会長(埼玉・久喜市)
「これ焼けちゃっていますよね、でもこっちにすれば顔はちゃんとしていますよね。表を裏に裏を表にという形で工夫」
金魚すくいで使われているのも、石油を元に作られるプラスチック製品です。
金魚すくい店スタッフ
「金魚を入れる袋だったりすくうポイだったり全部があがっちゃっている」
「ナフサ不足が落ち着いたところで、物価高が落ち着かない限りは(状況は)変わらないかなと思う」
海の家 押し寄せる値上げの波「もう限界」
17日、アメリカ軍は7日連続となるイランへの攻撃をしたと発表。13日にはトランプ大統領が自身のSNSで、イランに対する海上封鎖を再開すると発表したことなどを受け、代表的な原油価格の指標であるWTI先物は、1カ月ぶりの高値になるなど原油の供給不安が再び強まっています。
報告・駒見直音アナウンサー
「午前11時半、神奈川県の鵠沼にやってきました。3連休初日ということで海水浴を満喫している方が多くいらっしゃいます」
価格高騰の波は、ここ海の家にも押し寄せていました。
海の家・西浜亭 栗原義忠店主(江の島片瀬西浜・鵠沼海水浴場)
「プラスチック製品は軒並みあがっています。(メニューは)なんとか昨年と同様の価格では、抑えるような形ではやっています。ただ、もう、ある程度限界は限界」
海の家開設にかかった費用は、昨年度と比較して総額2割増しに。そのため海水による錆などを防ぐために必要な作業の一部を今年は断念したといいます。
海の家・西浜亭 栗原義忠店主(江の島片瀬西浜・鵠沼海水浴場)
「床を見ていただくと分かるんですけど、本来はここもキレイに塗ってあるんです。今年はシンナーが手に入らなかったのと価格が高騰していたので(塗るのを)やめた」
影響は、海には欠かせないレジャーにも。
STAYSEA SURF CLUB 綿貫直也オーナー
「今回の情勢でやっぱり一番高騰しているのが、サーフボード。サーフボードとか海で着るウェットスーツとかがすごく高騰していて」
サーフボードなどにも石油由来の素材が使用されているため、仕入れ価格は1.3倍ほどに値上がり。ただレンタルの費用は値上げをせずに対応しているといいます。
STAYSEA SURF CLUB 綿貫直也オーナー
「(レンタルは)据え置きでやらせてもらっているので、今まで以上に道具を大切に僕たちもやっているし、お客さんにも協力してもらうようにしている」
夏の箱根も“我慢” 価格据え置き
人気観光地の箱根でも、我慢の夏は続きそうです。
報告・田丸由樹ディレクター
「午前11時過ぎの箱根湯本です。3連休の初日を迎え、商店街は多くの人で賑わっています」
名古屋からの観光客
「ホテルを早めにとって夕食をつけないプランで(予約した)。1万円ちょっとくらい浮くんじゃないかな」
箱根の定番土産のひとつ、干物。海外から輸入したものも扱っているこちらの店で大きな負担となっているのが。
ひもの山安 箱根湯本店・下田望美店長
「原油価格が高騰しておりますので、船の燃料費が上がっていますね」
そこに包装に必要な袋や、発泡スチロールなど資材の値上がりも重なります。現在は一度に大量に仕入れるなどしてコストカットをしながら、価格を維持しているといいますが。
ひもの山安 箱根湯本店・下田望美店長
「中東情勢とか円安の状況によって、 やはり少し値上げせざるをえない状況には今後なってくる可能性はあります」
焼き物体験ができる、人気の窯。2カ月先まで予約が埋まっているといいます。粘土をこねながら、思い思いの作品を作っていきます。その焼き物を焼き上げるために必要なものが。
仙石窯・黒川淳さん
「私の窯は焼くのにガスを使っていて、ガスの値段がずいぶんあがっているので、かなり影響している」
そのガスボンベは、去年より1本あたりおよそ3000円値上がり。ほかに粘土などの材料費も値上がりしているというものの、価格は変えていないといいます。
仙石窯・黒川淳さん
「これ以上あがったら(体験価格)5000円ではとてもやっていられない」
物価高によって、国内旅行にも変化が…
キャンピングカー利用者急増「宿泊費と移動費がセット」
都内に住む29歳の中島さん。20代最後の夏はキャンピングカーをレンタルして高校時代の友人5人での男旅です。
「だいぶ安く済むんじゃないかなと思っています」
明治安田生命の調査によると、長引く物価高の影響で夏休みの予算は去年と比べ、約2万円減となっています。そうした状況もあってか、キャンピングカー利用者が急増。この夏の予約数は去年の倍以上になると見込んでいる企業もあります。
「宿泊費と移動費がセットで使えるっていうのがコスパ的にも一番いいのかなって」
18日午前9時から3日間のキャンピングカーのレンタル費用は7万円。そこに食費などが上乗せされ、5人でかかる費用は合計10万円ほどで、1人あたり約2万円になります。
「(通常の旅行に比べて)2万円浮いているのは間違いない」
午前中に都内を出発したキャンピングカーは、日が暮れた頃に目的地である茨城県内の無料キャンプスポットへ。さっそく夕食の準備に取り掛かります。メニューはすき焼き。
「夕食代は1人大体4000円くらい。スーパーでお肉とか安くなっていた。キャンピングカーにしてよかった。節約できた」
