
夏本番を前に、全国各地の海水浴場で海開きが行われています。猛暑などの影響で「海離れ」が進む中、ユニークな取り組みで客足を伸ばし、復活を遂げた海水浴場を取材しました。
【画像】美しい夕日を見るスポットとしても 新たなシンボルとして整備されたウッドデッキ
「海離れ」で海水浴客が減少
20日の「海の日」を前に、千葉県にある稲毛海岸では、すでに海を楽しむ人の姿が見られました。
来場者
「海、子どもが好きで、今年初の海だったので。海入って砂で遊んで2通りの遊び方があったほうが、子どもは退屈しないかな」
海水浴といえば夏を代表するレジャーの一つ。海は、家族連れだけでなく、デートスポットとしてもにぎわいました。
しかし、近年は「海離れ」が進み、海水浴を楽しむ人は減っています。さらに、猛暑や運営費の不足、監視員などの人手不足を理由に、開設を見送る海水浴場も相次いでいます。
「レジャー白書」によると海水浴客は1985年のおよそ3800万人をピークに減少。2023年には430万人ほどと、ピーク時から9割近くも減っています。
稲毛海岸が人気
そんな中、新たな海の楽しみ方を提案しているのが、都心から車でおよそ40分の場所にある千葉県の「稲毛海岸」です。
株式会社ワールドパーク 木村俊孝さん
「この白い砂浜を作ることと、海へ延びるウッドデッキを作ること、まずはこの海を中心に稲毛海浜公園を活性化させるのが一番の構想でした」
より多くの人に訪れてもらおうと、千葉市と民間企業が連携。2018年から大規模なリニューアルを進めてきました。
オーストラリアから取り寄せた砂ということなのですが、触ってみてもすごくサラサラとしていて、裸足で歩いても痛くなさそうです。
来場者
「最高ですね、白い砂浜。外国みたいで」
「ロケーション最高ですね」
「入ってきた時にハワイのワイキキみたい」
美しいホワイトビーチに、訪れた人々からも感動の声が上がっています。
木村さん
「来場者数は年々伸びていて、直近3年で年間2万人ずつくらい増えています」
「過ごす海」へ
また、隣接するプールから、そのまま海に出ることも可能で、プールと海水浴の両方を一度に楽しめます。
さらに園内には、花や植物をアートとして楽しめる「BOTANICA MUSEUM」もあり、海で泳ぐだけでなく、さまざまな過ごし方ができます。
そして一日の締めくくりを飾るのは、海と空を染める夕日です。新たなシンボルとして整備されたウッドデッキには、美しい夕日を求めて、たくさんの人が集まっていました。
来場者
「夕日を目がけてさっき来ました。(海に)入るのはあまりないです。景色が好きなので、景色を見に来る感じです」
「泳ぐ海」から、思い思いの時間を楽しむ「過ごす海」へ。新たな観光スポットとして、にぎわいを見せる稲毛海岸。
木村さん
「我々もすごく危惧しているのが『海離れ』と『水離れ』。海水浴だけではなくて、いろんな形で海を楽しめる仕組みを作っていたり。いなげの浜は今年で50周年。親子3世代で、今のおばあちゃんが子どものころから来ていたので、『子どものころに来てたんだよね』という会話をよく聞くので。次の100年につなげていけるよう、我々としても頑張っていきたい」
(2026年7月20日放送分より)
この記事の画像一覧
