
去年10月の政権発足以来、6割前後の高い支持率を維持してきた高市内閣。政権運営を支えてきた、この“支持率”が大きく下落しました。背景には何があるのでしょうか。
【画像】【報ステ解説】背景に何が?高市内閣“過去最低”支持率49.2%に急落
高市内閣 支持率49.2%に急落

今月18、19日に報道ステーションが行った世論調査では、高市内閣の支持率は先月の調査から10.9ポイント下落し、49.2%となりました。支持しない人は11.8ポイント増えて、34.8%でした。支持率が5割を切ったのは政権発足以来、初めてです。
高市内閣を支持する理由で最も多かったのは「他の内閣より良さそう」というものでした。先月1番多かった「政策に期待が持てる」という答えは6.6ポイント下がり、3番手にダウンしました。
この1カ月、国会では、憲法学者から違憲性を指摘されながらも『国旗損壊罪』が成立。また『皇室典範』をめぐっては。
高市早苗総理大臣
「養子の子については皇族の夫婦の間に生まれたものであり、現行皇室典範の規定に基づき、皇族となる」

“将来の議論を縛るものではない”としつつも、実質的には男系男子による皇位継承にこだわった改正がなされました。世論調査では、養子の子孫による皇位の継承については依然、賛否が分かれている上、女性天皇や女系天皇について議論を行う必要があると考える人は、7割に上っています。
その反面、冬の選挙で打ち出した『食料品消費税の減税』は、いまだ青写真を描けず。

国民民主党 玉木雄一郎代表
「色んな政策、とりわけ物価高騰対策がもっと迅速にスピーディーに進むと期待した国民、特に若い人が多かったと思う。そこが期待通りではないなと思う人が増えている結果なのかな」
18日から3日間、総理公邸の中で過ごした高市総理大臣。支持率10ポイントの急落は、政権内でどう受け止められているのでしょうか。
急落の背景“政策への期待”低下

政治部官邸キャップの千々岩森生記者に聞きます。
(Q.1月で10ポイント以上下げた結果を政府・与党はどう捉えていますか)
千々岩森生官邸キャップ
「自民党内からは『衝撃だ』という声も聞こえてきます。総理官邸では幹部を含め、休日返上で原因の分析にあたっています。政権発足からこれまで、ほとんど下がっておらず、6割を切ることがほぼなかった政権が10ポイント以上下がった。過去の政権を見ても1月で一気に2ケタの下げは異例です。自民党議員は3連休で地元に戻っています。夏祭りや有権者と触れ合う中で、高市政権がこれまでの安定飛行からフェーズが変わったという心証は皆さん持たれているようです」

高市内閣を支持する割合を年代別に見ていきます。前回6月の調査では、70代以上を除いた世代、40歳未満・40代・50代・60代で、高市総理を支持する人は50%以上いました。今回は、全ての年代で支持する人の割合が減っています。支持する人が50%を超えているのは、40代・50代のみになりました。

また、高市内閣を支持する理由にも変化が出ています。前回調査では支持する理由のトップが「政策に期待が持てる」で、次いで「人柄が信頼できる」「他の内閣よりも良さそう」と続いていました。今回は「政策に期待が持てる」が3番目に後退し、「他の内閣よりも良さそう」がトップになりました。
(Q.支持率が落ちている上に、支持している人の中でも「他の内閣よりも良さそう」という消極的な理由が高くなりました。これはどう影響しましたか)
千々岩森生官邸キャップ
「自民党内で1番に聞こえてくるのは皇室典範です。世論が割れる中で進めた、ここに嫌気が差したんだろうと。2つ目は、まさに『政策への期待』の項目。高市政権は発足してからずっと『政策に期待が持てる』がトップでした。しかも、2位とは離して。中身は何かというと、高市総理自身が仰っていた“物価高対策が最優先”という経済の部分。後半国会は国旗損壊罪や皇室典範といった日々の暮らし、経済ではないところに注力していったことが、嫌気を差されたと自民党内では言われています。思い返すと石破政権は発足以来『人柄が信頼できる』がトップでした。それが10万円の商品券の問題などもあって『他の内閣より良い』という消極的な理由が上に来た。政権はカラーを失うと漂流しかねない。高市政権のカラーが失われてしまうとすると、政権に与える影響が出てくると思います」
(Q.高市総理の政権運営にどう影響しそうですか)
千々岩森生官邸キャップ
「大きく下げたとはいえ、支持率49.2%はまだ高いです。夏・秋にかけて維持、もしくは反転していけば安定するし、下げトレンドが止まらなければ危ないです。政府内で聞こえてくるのは、政策への期待、経済の部分。特に選挙で掲げた消費税の引き下げ。選挙から5カ月が経って取りまとめすらできていませんが、これを来年4月1日に向けて実行していくことで信頼を取り戻したいという声は出てきています」
