気象庁は21日、8~10月の3カ月予報を発表した。同日、岐阜県郡上市で40度を記録し、今年初となる40度以上の酷暑日となる中、気象庁は記者会見を開き、今後の暑さの見通しやその要因について説明した。
予報によると、8~10月の平均気温は、沖縄・奄美で平年より高く、北・東・西日本では平年並みか高い見込みとなっている。一方、同期間の降水量は全国でほぼ平年並みと予想されている。
気象庁の担当者は、月別の気温の見通しについて「1年で最も気温が高い8月は高温傾向が予想される。暑さ対策、十分な熱中症対策をお願いしたい」と呼びかけた。8月は、東・西日本と沖縄・奄美で高く、北日本で平年並みか高いと予想。平均気温が高いと猛暑日の発生も多くなる傾向があると注意を促した。一方で、酷暑日については「3カ月予報で予測するのは難しいため、週間予報などで備えてほしい」とした。
9月に入ると、北・東・西日本の気温は「ほぼ平年並み」に落ち着く見込み。昨年は8月8日頃の立秋から9月23日頃の秋分にかけて厳しい残暑が続いたが、担当者は今回「北・東・西日本では平年並みを見込んでいるため、昨年ほどの残暑となる可能性は小さい」との見解を示した。しかし、10月になると再び全国的に平年並みか高い予想となり、平年値自体は下がるものの「10月としては暖かい日がある」と見込んでいる。これらは日本の上空を流れる偏西風の位置を根拠にしており、8月はほぼ平年並みだが、9月は平年より南側、10月はやや南側を流れる予想という。
今回、8~10月にかけて高温傾向が予想されている背景には、日本の上空を流れる偏西風の位置の偏り、地球温暖化やエルニーニョ現象の影響がある。担当者はエルニーニョ現象が続くと、太平洋の海面水温が高いエリアが広がり、大気が熱を受け取ることで、大気全体の温度が高くなると説明した。
なお、先月(6月)発表された予報と比較すると、8月に高温となる確率は60%から50%へと引き下げられた。これは、フィリピン付近の対流活動が当初の予想より弱まったため。担当者は「エルニーニョ現象の発達が当初の見通しより早く、強まっていることが影響している」と分析した。
台風や秋雨については、台風の発生数は平年程度、秋雨も特に強い傾向はないと予想されている。しかし、担当者は「近年は大雨の発生頻度が増加している。最新の気象情報に注意してほしい」と警戒を求めた。
(ABEMA NEWS)

