世界中が熱狂した1カ月でした。FIFAワールドカップ2026。48カ国の頂点に立ったのは、無敵艦隊スペインでした。息をのむ決勝と華やぐフィナーレ。さらにアメリカ色を強めた今大会が、ワールドカップに何を残したのでしょうか。
熱狂はフィナーレへ
スペイン4大会ぶりの歓喜か、アルゼンチン悲願の連覇か。キックオフを前に、お互いの国でもボルテージが上がっていきます。
一方、会場の周辺では驚きのサポーターを発見しました。
「走行距離は8000マイル(1万2000キロ超)、運転時間は220時間に及ぶ。正気の沙汰じゃないけど、情熱がある」
1カ月半、仕事を休み、トレーラーでアルゼンチンの全試合に駆け付けました。残念ながら決勝のチケットは手に入らず、スタジアムの横で応援します。
そして、内田篤人さんが会場に到着。気になる展望は…。
「ここまできたら、やることは変えないと思います。自分たちの独自の色を出しながら勝負すると思いますし、スペインはしっかりボールを握りながら、ゴールに迫っていく。アルゼンチンはボールを握りたいんですけど、握れなくても結構圧を強めて、すぐにボールを奪い返して攻撃に転じていくところは、今大会の圧力が結構飛び抜けて強いチームだと思うので。お互いの色が出る面白いゲームになったらいいなっていうのもあります」
4大会ぶり歓喜か連覇か
観客は8万人を超えました。FIFAランキング1位と2位の頂上決戦です。
スペインは、ここまで7試合でわずか1失点。攻守ともに高い完成度で圧倒してきました。一方、アルゼンチンは、決勝トーナメント全試合で接戦を制し、勝ち上がってきました。
まずはスペイン。ヤマル選手(19)がボールを持つと、味方との連携で抜け出しシュート!
一方、アルゼンチンはボールを奪い、メッシ選手(39)へ。両チーム、エースが見せ場を作るもゴールにはつながりません。
その後、スペインが主導権を握り、後半。ヤマル選手がドリブルで2人をかわしてクロス!頭で合わせたのは、途中出場のフェラン・トーレス選手(26)。ゴールに迫ります。
後半アディショナルタイムには、アルゼンチンに退場者が出ました。スペインが数的優位に立ちます。
延長に入っても、スペインの攻撃は続きます。ここまで放ったシュートは19本。一方、アルゼンチンはシュート0。
そして、延長後半1分。ヤマル選手が2人を引き付け、ノーマークの味方へ。最後は、フェラン・トーレス選手。今大会無得点だった男が、ついにスペインにとって値千金のゴールを挙げました。
2010年の優勝メンバーも大興奮でした。
その後、反撃に遭うスペイン。今大会、数々の逆転劇を演出したメッシ選手のコーナーキック。なんとか守り切ります。
そして、スペインが16年ぶり2回目の優勝を果たしました。
試合後、ヤマル選手はメッシ選手の元へ。
アルゼンチンは史上3チーム目の連覇ならず。スペインは国際試合38戦負けなしの新記録で、ワールドカップ制覇です。
ロドリ MVPの理由
39日間に及ぶ、史上最多104試合の激闘を終えたワールドカップ。
得点王は、10ゴールのフランス代表エムバペ選手。史上初となる2大会連続の栄誉です。
世界のスーパースターが輝いた今大会。MVPはスペインのロドリ選手(30)。キャプテンとして優勝に導くも、ゴールとアシストはゼロ。なぜ選ばれたのでしょうか。内田さんはこうみています。
「スペインの中心は彼だったと思います。仲間が難しい状況になる前に、助けに行く。ボールをピックアップするというのは、さすがだなと思いました。ボール保持に関して言うと、いいポジションにいる」
ポジションはボランチ。常にボールのそばで多くのプレーに関与。1大会における史上最多747本のパスを成功させました。
さらに、数字には残らないアシストの前のプレー。このゴールを演出していたのが、ロドリ選手でした。
「ピッチで状況がどんどん変わる中で、それができるというのはもう普通じゃないなと。上から見てる分には理解できるんですけど、あれを瞬時の判断で、自分がいなきゃいけないところ、周りの仲間のサポートの位置を把握しなきゃいけないというのを、瞬時でできるのはさすがだなと思いました」
「しっかりボールをにぎりながら、アルゼンチンに守備の的を作らせずしっかり押し込める状況を作り続けたスペインは、非常に強かったと思います」
(2026年7月20日放送分より)
