
日本のEEZ(排他的経済水域)内での射撃訓練など、中国の威圧的な行動が活発になっています。こうした中、東南アジア各国の外相が集まる会議が始まり、日本と中国の閣僚も参加します。
【画像】中国海警局の船が接近、フィリピン軍船舶の隊員が木製の棒で殴られけが
中国「沖ノ鳥島は島ではなく岩」
小泉進次郎防衛大臣
「防衛省としては、中国及びロシア艦艇の我が国周辺海域における動向について引き続き注視するとともに、我が国周辺海空域における警戒監視活動等に万全を期してまいります」
小泉防衛大臣が危機感をあらわにしたのは、19日に沖ノ鳥島付近の日本の排他的経済水域内で行われた中国の射撃訓練についてです。
木原稔官房長官は、中国に対し申し入れたことを明らかにしました。
「政府としては周辺の船舶の航行に危険を及ぼし得るものとして、中国に対し外交ルートを通じて申し入れを実施した」
中国は「沖ノ鳥島は島ではなく岩」だとして、「断固として受け入れない」と反発しています。
一方、中国と緊張が高まっている国は他にも…。
フィリピン軍は20日、南シナ海で実効支配の拠点となっている海軍の船に、中国海警局の船が接近したと発表しました。
警告をしましたが、隊員1人が木製の棒で殴られて頭にけがをしたといい、「安全を露骨に軽視する行動だ」と非難しました。
中国側は、フィリピン側が警告を無視して接近し、巡視艇に衝突したなどと訴えていて、双方の主張は平行線をたどっています。
会合 日本側の狙いは?
茂木敏充外務大臣は22日から、フィリピンで開かれるASEAN=東南アジア諸国連合の関連外相会議に出席します。中国からは王毅外相が出席を発表しています。
茂木外務大臣は去年、王外相について「20年来の旧知の仲」と発言しました。王外相は過去に駐日中国大使を務め、通訳なしで日本語を理解するほどの知日派です。
日中間の関係改善に向けた動きはあるのでしょうか。今回の会合での日本側の狙いについて、テレビ朝日・外務省担当の飯田陸央記者はこのように話します。
「中国は海上での威圧的な行動を一層、活発にしています。東南アジア(の国々)としては、中国への対応に苦労している一方で、経済的に中国に依存している国も多いため、表立って中国を批判する国は多くないのが現状。茂木大臣としては、エネルギーなど実質的な協力で中国への依存度を下げるとともに『信頼できるパートナー』としての日本の存在感をアピールしたい考え」
去年11月の日中局長級協議では、中国外務省の局長がポケットに手を入れて立つ前で、外務省の金井正彰アジア大洋州局長が頭を下げるような様子が切り取られ、中国国営メディアで報道されました。
今回の会合で、日中が接触する可能性はあるのでしょうか。
飯田記者
「今回、表での接触の機会はないとみられています。ある外務省幹部は『日本としては対話はオープンだと言い続けている中で、中国側の威圧がどんどん上がってくる』ということで、対応に苦慮しているというのは事実。日本の金杉(在中国)大使も含めて、一切、中国側とは接触できていない状態で、実情、中国との対話のルートはないというのが現状です」
(2026年7月22日放送分より)
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