22日の参議院憲法審査会において、国民投票法改正案の質疑および反対討論が行われた。れいわ新選組の奥田ふみよ議員の発言をめぐり、立憲民主党の長浜博行会長が「不穏当な言辞があった」と注意する場面が、同日の質疑と討論の後にそれぞれ見られた。
【映像】暴走→「不穏当な言辞」注意2連発の瞬間(実際の様子)
先立って行われた質疑で奥田議員は、2021年の改正時に附則で定められたCM規制や資金規制などの措置が盛り込まれていない点を追及し、改正案への反対意見を述べた。この質疑の終了後、長浜会長は「発言中に不穏当な言辞があったように思われるとのご指摘がございました」と述べ、速記録を調査した上で適当な処置をとる方針を示していた。
続いて行われた反対討論に立った奥田議員は、幹事懇談会において与党筆頭理事から過去の「裏金・泥棒・脱税」との発言を非難されたことや、与野党から会議録の削除・修正要請を受けたことに触れ、「国会議員の発言を会議録から抹消あるいは改変させるという言論弾圧だ」と批判した。この発言に対し、委員会室からは激しいヤジが飛んだが、奥田議員は修正や削除の要請に応じない考えを表明。その上で今回の法案について、「憲法の国民主権を壊し、政府が好き勝手にルールを決め、戦争ビジネスに突き進むためのもの。その意味で、今国会最大の悪法の1つ」と述べた。
委員会室がざわつくなか、奥田議員は現行の国民投票法について、放送CMやインターネット広告、運動資金に関する規制がないと指摘。2021年の法改正時に3年を目処に措置を講じるとされた附則に関し、「今回の法改正では、与野党ともにこの附則をあえて無視した。なぜか。穴だらけのままの方が資金力のある組織にとって都合がいいから」と語った。
さらに奥田議員は、緊急事態条項の創設について「緊急事態を言い訳に選挙を先送りし、国民の意思を無視した政権に権限を集中させてしまう」とし、「戦争を始める準備であり、そして戦争ビジネスに突き進む土台となる」と主張。また、附帯決議を付けて賛成する野党の姿勢を批判し、主権者に向けて「附則附帯決議なんか守るはずがないんです。主権者の皆さん、附帯決議をつけて賛成とか、いい加減にやめろ! そう怒ってください」と呼びかけた。
ここで再び委員会室からヤジが飛ぶなか、奥田議員は「この法案に賛成した議員一人ひとりの名前を忘れないでください。改憲の準備をした者たちを忘れないでください」と訴え、最後の最後まで廃案を求める姿勢を示して討論を終えた。
奥田議員の討論終了後、委員会室にヤジが響くなか、長浜会長は「再びで恐縮ですが、ただ、今の奥田君の発言中に不穏当な言辞があったように思われるとのご指摘がありました」と発言。直前の質疑に続いて同日2回目となる「不穏当な言辞」についての指摘が行われることとなった。その後の採決で、国民投票法改正案は賛成多数で可決された。
(ABEMA NEWS)

