
22日も、各地で気温が上昇しました。
三重県桑名市では、観測史上1位の40.6度、静岡県浜松市では40.1度を観測するなど、東海地方の4地点で、“酷暑日”となりました。21日と合わせ、7回も40度以上を記録していて、7月としてはすでに最多です。統計史上、最も暑い7月になる恐れがあります。

屋外の作業「40度は未知数」
酷暑日が予想されていた愛知県東海市の建設現場。午前中から36度を超えていました。

作業員 黒宮健晴さん
「40度は未知数なので、仲間同士で声をかけて倒れないように。暑さに慣れていないときが、一番、怖い」

屋外で作業する人は全員、熱中症のリスクを測る腕時計型の“熱中対策ウォッチ”を身につけていました。さらに、暑さ指数を計測する機器も。どちらも危険な状態になる前に知らせてくれます。
作業員 黒宮健晴さん
「(Q.『危険』と出ているがアラームは)鳴っています。(Q.どう対応する)休憩、水分補給の声かけをみんなでする」

休憩中には、AIカメラが熱中症リスクを判断。現場で収集した顔画像250万枚のデータをもとに、表情や顔色などの異変を見つけてくれるそうです。
作業員 黒宮健晴さん
「機械で分析してくれるので、自分でも気づいていないときに教えてくれる」
隣の名古屋市でも、異例の朝を迎えていました。最低気温が29.1度までにしか下がらなかったのです。その後、酷暑日にはならなかったものの、39.1度まで上昇しました。
猛暑の祭り“日本一の暑さ対策”

22日は、関東甲信地方でも40度に迫る猛暑に。
39.6度を観測した埼玉県熊谷市では、『熊谷うちわ祭』が行われています。
祭りの主催者が“日本一の暑さ対策”をとったという取り組みです。

熱中症対策担当
「山車の周りにAED講習を受けた祭事がついて、調子悪い子がいないか見ている」
そのほかにも。
熊谷うちわ祭 黒田泰治副大総代
「今年から初めて、救護本部のエアーテントの設置を始めた。エアコンと送風機が完備され、熱中症になった人がいた場合、早急に対応」
会場周辺の不動産会社の店舗を借りて、救急隊が常駐する臨時の救護所も設置しました。

熊谷うちわ祭 黒田泰治副大総代
「祭りは、本来すごく楽しいもの。事故が起こってしまうと、全部台無しになってしまうので、楽しみを奪わないためにも、しっかり対策をしていく必要がある」
40度で起きる“体の変化”
40度以上での生活は、想像できません。ただ“新しい日常”として、向き合う準備も必要です。

新潟大学にある“人工気象室”。加湿器や除湿器、エアコンなどが備えられていて、温度や湿度などがコントロールできます。
天野准教授の協力で、40度以上の日常生活を体験しました。
週に3、4回ジムで運動し、汗を流している所村武蔵アナウンサー(26)。
皮膚の温度や汗の量、血圧、体の中心部の温度などを記録していきます。
準備した環境は温度40度、湿度50%。暑さ指数が31以上で、高齢者においては、安静時にも熱中症のリスクがあるレベルです。

所村武蔵アナウンサー
「腕全体から汗が噴き出ています。間もなく30分、経過します。運動をしていません。座っていいただけで、汗が滝のように出てきています」
新潟大学教育学部 天野達郎准教授
「(Q.日常生活は厳しい)何もせず、安静にすることはないので、ちょっとでも歩くと、汗や体温が上がる」

水分補給をしながら、30分座っていただけで、皮膚の温度は上がりました。所村アナウンサーの場合、汗をたくさんかいたことで、体の中心部の温度が急上昇することはありませんでした。
続いて、歩き始めると、汗の量に変化が出ました。
所村武蔵アナウンサー
「20分経ったあたりから、時間も長く感じられる。上半身に熱さがこもってきて。半ズボンを履くことができているので、熱さを逃がすことができているのでは。長ズボンを履いていていたら、相当、過酷」
座っているときには、あまり変化がなかった体の中心部の温度。運動を始めると、大きく上昇しました。
新潟大学教育学部 天野達郎准教授
「熱中症の深刻な状態だと、汗をかけなくなる。体温調節が破綻する。自分が暑いなと思っても、何度にいるのかわからないと、危険な域に達しているかわからない。年配の方もあんまり暑いと思っていなくても、例えば、30度超えたらエアコンつけるとか、数字を見て判断するのがいいかもしれない。自分の体の感覚とは、ギャップがあるかもしれないので」
炎天下の現場 作業中にも…
愛知県東海市の建設現場では、休憩を終え、作業を再開しました。ところが、午後2時ごろ、“熱中症対策ウォッチ”のアラームが鳴ります。

作業員 黒宮健晴さん
「もう中の作業に切り替えて、ほかのことをやっていこうと思う。(Q.仕事に影響は)だいぶやれることは限られる」
作業の効率と熱中症への備えは、両立しないのかもしれません。それでも。

鴻池組東海キャンパス拡張事業 福本篤司所長
「作業員が帰るまでは、毎日、心配で仕方がない。この先、どこまで気温が上がるのか不安。時間を短縮して働いて、長時間、休みを取る対策が必要」
