
危険な暑さが続いていますが、この暑さを逆手に本州で南国フルーツの栽培が進んでいます。今後はとれる作物も変わっていくのでしょうか。
海水温上昇で“ホタテ不漁”
水中ドローンが、特産のホタテを探しに陸奥湾の海底を進みます。そこに映っていたのはヒトデです。ホタテは…?
青森市漁協 澤田繁悦組合長
「(稚貝を)19万枚ぐらいまいたけど、たった1枚しか見えませんでした」
陸奥湾のホタテは穏やかな湾内で育ち、プリプリとした食感が特徴です。
しかし、今は記録的な不漁です。青森市漁協の水揚げ量は、4年前は1万トンを超えていましたが、今年は752トンで、すでに最盛期が過ぎたということです。
3つの要因
要因は主に3つです。
青森市漁業協同組合 唐牛従道さん
「8月9月に高水温が続くとホタテがご飯を食べなくなる。熱中症じゃないけど」
ホタテの熱中症?海水温が23℃を超えるとホタテは死ぬといわれていますが、ここ数日は22℃に迫り、平年に比べ3℃ほど高い状態です。他には稚貝が少ないこと、ヒトデが多いことも要因です。
「ヒトデは5ミリのホタテを食べる」
海水温の上昇は、福井県で今月始まったばかりのサザエ漁にも影響を与えています。多い時は1回の網で100個以上とれますが、この日はわずか30個でした。
漁師 山下寿和さん
「気候のせいで海藻の生育が悪い」
海水温が高いことでサザエの餌(えさ)となる海藻が減少し、水揚げは例年の3分の1まで減っているといいます。
本州で“南国フルーツ”
静岡県浜松市では、暑さを逆手にとった取り組みも進んでいます。市内でニンニクを栽培している油井さんが始めたのは…。
油井富広さん
「これがパパイアです」
南国のフルーツ・パパイア。
「どんどん大きくなって、ほおっておけば2キロ近くになる」
畑ではバナナも育てています。なぜニンニクから南国フルーツを育てることにしたのでしょうか。
「(ニンニクは)暑くて気候が変わったので、最初につくったころから比べると小さくなり収量は減る。暖かさはあったので、パパイアもできるのではないか」
ただ暑い期間が短いことで、甘くならず…。
「青野菜としてのパパイア。スープでも、サラダでも野菜炒めでも使っています」
今後の作物は?
パパイアが育つほど暑い日本列島、この先どうなるのでしょうか。
気候変動に詳しい
三重大学 立花義裕教授
「暑いですね~いやーまいりましたね」
気候変動に詳しい立花教授は、こう予測します。
「CO2削減とかしなければ、45℃くらいになる、日本の最高気温」
国立環境研究所の予測によると、今後の平均気温は1981年から2000年の平均と比べると、2050年には全国的に2℃から3℃上昇し、2100年には5℃以上上がるということです。
「基本的に温度が1℃上がると、収穫量減ります。お米であればまだ毎年植えますから、暑さに強い米に作付け変えればいいんです。木は時間がかかりますから、かんきつ類系の木になる作物は、より温暖化の影響を受けやすい。日本は亜熱帯化する寸前にいる」
(2026年7月23日放送分より)
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